8 すべての結果から分かったこと
①JR駅の結果から地方の主要都市よりも大都市の中小駅の乗降客数が多いこと。また、首都圏、近畿圏、中京圏の順で乗降客は多く、大都市に人口が集中している。
②首都圏、近畿圏、中京圏の主要3地区の比較では、東京を中心とした首都圏が圧倒的に乗降客が
多い。
③JR、私鉄、地下鉄の比較では、JRの駅が私鉄や地下鉄の駅よりも乗降客が多い。
④大都市の駅に乗降客が多いことから、利用者のほとんどが通勤客で、旅行者は少ない。
⑤ターミナル駅では、新宿、渋谷、池袋がビック3で、そのあとに北千住、東京、品川が続いている。 東京以外では、横浜、大阪・梅田、なんば(難波)、名古屋も大都市のターミナル駅として機能している。そのターミナル駅の中心はJR駅である。
⑥資料の中で、会社が異なる2本の路線をつなぐ駅では、相互乗り入れをしているため、その路線の 乗客も含むため、乗降客数が多くなっていた。
⑦以上ことから、大都市では、JR、私鉄、地下鉄共に乗客が多いため、朝夕ラッシュになっている ことが分かった。また、鉄道会社では、ラッシュを解消するため、車両を増やし、本数を増やして努力していることも理解できた。
資料 2018年乗降客数
駅名 |
東京メトロ |
東京都交通局 |
大手町 |
32万 |
10万 |
神保町 |
9万 |
27万 |
新橋 |
24万 |
9万 |
日本橋 |
18万 |
9万 |
九段下 |
17万 |
10万 |
六本木 |
13万 |
10万 |
市ヶ谷 |
14万 |
9万 |
新宿3丁目 |
15万 |
7万 |
飯田橋 |
19万 |
3万 |
浅草 |
10万 |
5万 |
③東京メトロ対東京都交通局
地下鉄が2社あるのは、東京だけなので、東京の地下鉄駅が対象となった。その結果は
左表の通りとなった。
東京メトロの方が営業距離や線の本数も多いため、神保町以外はすべて東京メトロが上回った。神保町の上回った要因として、都営が三田線、新宿線が2線あり、メトロは半蔵門線だけだった。
②私鉄対私鉄
私鉄対私鉄は、巨大ターミナル駅か、異なる私鉄が通る駅が対象となる。
左表で新宿から三ノ宮まではJRも通る駅で、下北沢以下は異なる私鉄の通る駅である。新宿は京王、大阪・梅田は阪急、渋谷は東急、名古屋は名鉄が圧倒したが、池袋と三ノ宮は僅差であった。
異なる私鉄では、下北沢、海老名、大和は
小田急が他社を上回った。多摩ニュータウン
の多摩センター、永山は京王が小田急を上回
った。
③東京メトロ対東京都交通局
地下鉄が2社あるのは、東京だけなので、東京の地下鉄駅が対象となった。その結果は
左表の通りとなった。
東京メトロの方が営業距離や線の本数も多いため、神保町以外はすべて東京メトロが上回った。神保町の上回った要因として、都営が三田線、新宿線が2線あり、メトロは半蔵門線だけだった。
7.ライバル会社との乗降客数
①JR対私鉄
主な駅のJRと私鉄の乗降客数を比べてみた。その結果が左表の通りである。
新宿、池袋、大阪、横浜、高田馬場、名古屋、三ノ宮のターミナル駅のほとんどJRが上回っていた。僅差で武蔵小杉、橋本もJRが上回った。
逆に私鉄が上回ったのが、東急渋谷で、渋谷はJRが山の手線だけだが、東急は東横線、田園都市線2線があることが上回った要因だ。JRと私鉄1線ずつの対決では、北千住、金山、町田、目黒、溝の口、分倍河原、登戸は私鉄が上回った。北千住は常磐線、東武伊勢崎線共、東京の中心へ放射線の伸びる線だが、町田、目黒溝の口、分倍河原は、私鉄が放射線だが、JRは環状線だったことが要因のようだ。登戸は僅差で私鉄が上回った。
会社別では、私鉄優位8駅のうち東急3駅、小田急2駅、東武、名鉄、京王1で、東急の健闘が光った。
6 ターミナル駅ベスト30
次にターミナル駅別の乗降客数のベスト30をまとめてみた。
順位 ターミナル駅名 乗降車人数 鉄道名 |
1 新 宿 3,620,323 JR メトロ 都営 京王 小田急 西武 2 渋 谷 3,299,686 JR メトロ 東急 京王 3 池 袋 2,635,414 JR メトロ 西武 東武 4 横 浜 2,250,318 JR 横浜市 東急 相鉄 京急 みらい 5 大阪・梅田 1,963,843 JR 大阪市 阪急 阪神 6 北千住 1,559,233 JR メトロ 東武 つくば 7 名古屋 1、172,479 JR 名古屋市 名鉄 近鉄 あおなみ 8 東 京 1、073,553 JR メトロ 9 品 川 1、002,150 JR 京急 10 高田馬場 907,269 JR メトロ 西武 11大阪難波・難波 855,434 JR 大阪市 南海 近鉄 阪神 |
12 新 橋 845,859 JR メトロ 都営 ゆりかもめ 13 秋葉原 739,547 JR メトロ つくば 14 天王寺・阿部野橋 709,938 JR 大阪市 近鉄 15 大 宮 682,594 JR 東武 ニューシャトル 16 西船橋 675,111 JR メトロ 京成 東葉 17 三ノ宮 655,401 JR 神戸市 阪急 阪神 神新交通 18 上 野 618,738 JR メトロ 京成 19 京 都 604,741 JR 京都市 近鉄 20 押 上 538,811 メトロ 都営 京成 21 町 田 516,124 JR 小田急 22 有楽町 507,151, メトロ 都営 23 綾 瀬 476,875 JR メトロ 24 目 黒 475,708 JR メトロ 都営 東急 25 武蔵小杉 465,749 JR 東急 26 五反田 445,000 JR 東急 27 京 橋 436,306 JR 京阪 28 大井町 428,929 JR 東急 りんかい 29 吉祥寺 428,072 JR 京王 30 大手町 425,039 メトロ 都営 博 多 365,110 JR 福岡市 札 幌 370,454 JR 札幌市 仙 台 292,102 JR 仙台市 |
ターミナル駅ごとに乗降客数を集計して調べたところ、予想通り東京の新宿、渋谷の3駅がトップ争いし、300万を越えた。1位は僅差で新宿362万、JR山手線、中央線、東京メトロ丸ノ内線、都営新宿線、都営大江戸線、小田急線、京王線、西武新宿線と8路線が通る。2位渋谷329万、差は33万、JR山手線、埼京線、東京メトロ半蔵門線、銀座線、副都心線、東急東横線、東急田園都市線、京王井之頭線の8路線が通る。3位池袋263万、やや新宿や渋谷に差をつけられたが、ビックターミナルには変わりはない。JR山手線、埼京線、東京メトロ丸ノ内線、有楽町線、副都心線、東武東上線、西武池袋線の7路線が通る。4位は南関東の中心横浜225万、JR東海道線、根岸線、横須賀線、横浜市交通局、東急東横線、相鉄線、京急本線、みなとみらい線の8路線が通る。5位は関西の大阪・梅田196万、JR大阪環状線、東海道線、大阪市交通局御堂筋線、阪急京都線、宝塚線、神戸線、阪神本線の7路線が通る。6位は北千住155万、JR常磐線、東武伊勢崎線、東京メトロ日比谷線、千代田線、つくばエキスプレスの5路線が通る。7位は東海の名古屋117万、JR東海道新幹線、東海道線、中央線、名古屋市交通局東山線、桜通線、名鉄本線、近鉄名古屋線の7路線が通る。8位は日本の鉄道の中心東京107万、東海道新幹線、山手線、東海道本線、東北本線、中央線、総武線、京葉線、東京メトロ丸ノ内線の8路線が通る。9位品川100万、東海道新幹線、東海道線、山手線、常磐線、京急の5線が通る。将来リニアが開通すればさらに発展する。10位高田馬場90万、山手線、西武新宿線、東西線が通る。11位は大阪ミナミの中心なんば・難波85万、JR関西本線、大阪市交通局御堂筋線、千日前線、四ツ葉線、南海、近鉄、阪神の7路線が通る。
12位以下では、12位新橋、13位秋葉原、22位有楽町、24位目黒、26位五反田と山手線の駅が続く。18位には東京の北の玄関上野が登場。徐々に東北や上越、北陸方面の始発が東京に移り、上野の存在は小さくなる。東京以外では、14位に天王寺・阿倍野橋、17位に神戸の三宮、16位西船橋、19位京都、15位大宮、27位大阪の京橋が入る。JR線が通らない駅では、20位押上、30位大手町がランクイン。また、多摩地区では、町田が立川、吉祥寺をおさえて、21位。参考に地方の博多、札幌、仙台の乗降客数も記録した。ターミナル駅ベスト30の都府県別は、東京19、大阪4、神奈川2、愛知・兵庫・千葉・京都・埼玉1となった。会社別では、JR27でほとんどのターミナルに関係する。東京メトロ15、東京都交通局・東急5、近鉄3、大阪市交通局・東武・西武・京成・阪神3、名古屋市交通局・京王・小田急・阪急・京急・つくばエキスプレス2、あとは横浜市交通局・神戸市交通局・相鉄・みなとみらい・南海・京阪・名鉄・京都市交通局・ニューシャトル・東京ゆりかもめ・神戸新交通システム1となった。
5 総合乗降客数ベスト50(会社別) ※ 私=私鉄 地=地下鉄
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
1 新 宿 1、521,086 JR 2 渋 谷 1,134,494 私東急 3 池 袋 1、113,560 JR 4 渋 谷 1、063,280 地メトロ 5 東 京 869,266 JR 6 大 阪 863,086 JR 7 横 浜 822,766 JR 8 新 宿 770,072 私京王 9 渋 谷 744,468 JR 10 品 川 722,932 JR 11 北千住 596,099 地メトロ 12 池 袋 557,560 地メトロ 13 新 橋 531,910 JR 14 梅 田 505,359 私阪急 15 大 宮 500,958 JR 16 新 宿 499,019 私小田急 17 秋葉原 487,842 JR 18 池 袋 484,951 私西武 19 池 袋 479,869 私東武 20 北千住 450,046 私東武 21 綾 瀬 447,118 地メトロ 22 梅 田 431,007 地 大阪 23 新 宿 429,580 地 都営 24 横 浜 424,764 私相鉄 25 北千住 419,988 JR |
26 川 崎 415,450 JR 27 高田馬場 405,108 JR 28 京 都 400,852 JR 29 名古屋 397,008 JR 30 名古屋 368,789 地名古屋 31 上 野 363,176 JR 32 渋 谷 357,444 私京王 33 横 浜 352,148 私東急 34 難 波 343,016 地 大阪 35 有楽町 334,848 JR 36 立 川 327,806 JR 37 大手町 325,197 地メトロ 38 横 浜 319,310 私京急 39 浜松町 310,668 JR 40 大 崎 309,088 JR 41 高田馬場 301,192 私西武 42 田 町 297,668 JR 43 町 田 291,802 私小田急 44 天王寺 290,200 JR 45 中 野 289,832 JR 46 蒲 田 286,544 JR 47 吉祥寺 282,612 JR 48 西船橋 280,430 地メトロ 49 品 川 279,218 私京急 50 恵比寿 276,764 JR |
総合乗降客ベスト50の結果、会社別ということで、同じ駅名がいくつも登場する。1位JR新宿152万で、2位東急渋谷114万、3位JR池袋111万で、東京のビック3が上位を占めた。新宿は、8位京王新宿77万、16位小田急新宿49万、23位地下鉄都営新宿42万、と4駅ランキングイン。渋谷も4位地下鉄東京メトロ106万、9位JR渋谷74万、32位京王渋谷35万と4駅ランクイン。池袋も12位地下鉄メトロ池袋55万、池袋も18位西武池袋48万、19位東武池袋47万の4駅がランクイン。5位は日本の鉄道の中心駅JR東京86万、6位関西の中心駅JR大阪86万、隣接する梅田は、14位阪急梅田50万、22位地下鉄梅田41万。7位JR横浜82万、横浜は24位相鉄横浜42万、33位東急横浜35万、38位京急横浜31万と4駅がランクイン。10位JR品川72万。11位地下鉄メトロ北千住、13位JR新橋、15位JR大宮、17位秋葉原が続く。ターミナル駅で集計すると、渋谷、新宿、池袋の熾烈なトップ争いになりそうだ。
20位以下では、21位地下鉄メトロ綾瀬44万、常磐線と相互乗り入れの数も含んでいるため、この数になった。それにしても意外だった。26位川崎41万、29位JR名古屋39万、30位にも地下鉄名古屋36万。東京の北の玄関JR上野は31位、地下鉄大阪難波34位、JR天王寺は44位、近郊では、JR立川36位、小田急町田43位、JR吉祥寺47位、地下鉄メトロ西船橋48位だった。
都府県別では、東京35、大阪5、神奈川5、愛知2、京都・埼玉・千葉1である。会社別では、JR26、東京メトロ5、大阪交通局・東急・小田急・京王・西武・東武・京急2、東京交通局・名古屋市交通局・阪急・相鉄1となった。
②乗降客数による駅数の比較
②駅別乗降人数 |
JR |
私鉄 |
地下鉄 |
・40万人以上 ・20万人以上~40万人未満 ・15万人以上~20万人未満 ・10万人以上~15万人未満 8万人以上~10万人未満 6万人以上~8万人未満 4万人以上~6万人未満 |
14 32 33 30 19 40 77 |
8 13 18 40 24 44 103 |
5 24 18 32 30 36 64 |
乗降客数による駅数の比較では、15万人以上の駅数で、JRが多く、地下鉄、私鉄の順となる。15万人未満では、私鉄や地下鉄がJRを上回ってくる。また、8万未満では、私鉄の駅数が多くなってくる。
4 乗降客数JR・私鉄・地下鉄の比較(駅乗降客数175位まで)
①順位による比較
順位 |
JR駅 |
私鉄駅 |
地下鉄駅 |
1位 10位 25位 50位 75位 100位 125位 150位 175位 200 位 |
新宿 1520,086 秋葉原 487,842 吉祥寺 282,612 鶴橋 196,402 桜木町 137,092 西川口 110,102 中山 82,236 豊田 66,508 逗子 58,292 鶯谷 48,894 |
東急渋谷 1134,494 東急横浜 354,148 西武新宿 177,111 あざみ野 134,691 明大前 107,394 草加 85,738 新津田沼 69,584 保谷 60,672 大倉山 55,132 守谷 49,000 |
渋谷 843,344 北千住 291,464 中目黒 209,158 都 森下 143,579 浅草 105,784 天満屋橋 90,446 永田町 75,107 藤ケ丘 60,268 江戸川橋 51,594 内幸町 43,728 |
順位による比較では、1位はJR・私鉄で100万を突破し、地下鉄に大きく差をつけた。10位もJR、私鉄、地下鉄の順で、25位ではJRは1位だが、私鉄と地下鉄が逆転する。50位も同じような傾向で進む。しかし、75位ではJRは1位をキープするが、私鉄が地下鉄を逆転。100位・125位も同様だが、150位・175位は私鉄が地下鉄を逆転し、200位では私鉄、JR,地下鉄の順となった。
会社別ではなく地下鉄駅乗降客数20万人以上は、下表の通りである。
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
この表と地下鉄ベスト50との違いは、東京の駅で渋谷や北千住のように同じ東京メトロでも別々に分かれて記録されており、また新宿や大手町のようにメトロと都営地下鉄の2社が入る場合もある。左表は、これらの乗降客数を足したものである。また大阪や名古屋等は、1社しかないため、乗降客数はベスト50の人数と変わらない。 1位渋谷106万、半蔵門線・副都心線・銀座線の合計である。2位新宿66万、丸の内線のメトロと都営新宿線・大江戸線を合計した。ベスト50では、新宿は5位だったが、2位に上がった。また、都営の方が乗降客数は多かった。3位は、北千住59万、千代田線と日比谷線の合計で、しかも池袋を上回ったことは特筆される。4位池袋55万、5位綾瀬44万で、ベスト50と比べてそれぞれ2ランク下げた。東京以外では6位に梅田(大阪)が入った。7位は大手町42万でメトロと都営を合わせて9万も増えた。8位は押上38万、メトロと都営を合わせて、10ランクアップ。9位は名古屋36.8万、10位古書の街神保町36.6万、メトロと都営を合わせてベストテン入りした。 11位以下では、メトロと都営を合わせた12位新橋、14位日本橋、15位九段下、18位市ヶ谷、19位六本木が20万以上を越える。東京以外では、11位なんば(大阪)、16位天王寺(大阪)21位栄(名古屋)23位淀屋橋・25位本町(大阪)と大阪と名古屋の駅が健闘する。都道府県別では、東京18、大阪5、愛知2、 |
1 渋 谷 1063,280 メトロ 2 新 宿 663,135 メトロ 都 3 北千住 596,099 メトロ 4 池 袋 557,034 メトロ 5 綾 瀬 447,118 メトロ 6 梅 田 431,007 大阪 7 大手町 425,039 メトロ 都 8 押 上 380,313 メトロ 都 9 名古屋 368,789 名古屋 10 神保町 366,855 メトロ 都 |
|
11 難 波 343,016 大阪 12 新 橋 342,585 メトロ 都 13 西船橋 289,430 メトロ 14 日本橋 279,320 メトロ 都 15 九段下 276,921 メトロ 都 16 天王寺 256,950 大阪 17 銀 座 251,459 メトロ 18 市ヶ谷 237,797 メトロ 都 19 六本木 235,285 メトロ 都 20 大 門 234,116 都 21 栄 230,818 名古屋 22 新宿三丁目 227,012 メトロ 都 |
|
23 淀屋橋 226,797 大阪 24 飯田橋 222,311 メトロ 都 25 本 町 217,760 大阪 26 三 田 210,106 都 27 上 野 209,130 メトロ |
千葉1である。会社別では、東京メトロ18,東京都交通局10,大阪市交通局5,名古屋市交通局2となった。
次に51位以下の主だった駅は、下表の通りである。まず各社1位は、横浜市交通局は54位横浜、ブルーラインが通る。神戸市交通局は63位三ノ宮12万、西神・山手線、海岸線の2線が通る。
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
京都市交通局では、62位京都11万、烏丸線が通る。仙台市交通局では、62位仙台12万で、東西線が通る。
|
52 天 神 140,920 福岡 54 横 浜 136,118 横浜 61 仙 台 122,174 仙台 62 京 都 121,475 京都 63 三 宮 121,156 神戸 71 浅 草 105,784 メトロ 89 四 条 97,000 京都 189 都庁前 48,473 都営 |
3 地下鉄乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数
地下鉄乗降客数ベスト50は、次の表通りである。1位は半蔵門線・副都心線の渋谷84万、東急田園都市線の乗り入れがあるので、この数字になった。2位池袋55万、丸ノ内線・有楽町線・副都心線の3線が通る。3位は意外や綾瀬44万、常磐線の乗り入れがこの数になった。4位大阪梅田43万、さすが大阪の中心駅、御堂筋線が通る。5位都営新宿線新宿42万、6位名古屋36万、東山線と桜通線の2線が通る。6位大阪難波34万、ミナミの中心駅、御堂筋線、千日前線、四ツ橋線の3線が通る。8位は東京のオフィス街大手町32万、東西線・千代田線・半蔵門線の3線が通る。9位は日比谷線の北千住29万、10位は千代田線の北千住28万。11位以下では、東京の主な駅で
順位 駅 名 乗降人数 会社名 |
順位 駅 名 乗降人数 会社名 |
1 渋 谷 843,344 メトロ 2 池 袋 557,034 メトロ 3 綾 瀬 447,118 メトロ 4 梅 田 431,007 大阪 5 新 宿 429,580 都営 6 名古屋 368,789 名古屋 7 難 波 343,016 大阪 8 大手町 325,067 メトロ 9 北千住(日比)304,635 メトロ 10 北千住(千代)291,464 メトロ |
26 上 野 209,130 メトロ 27 豊 洲 208,012 メトロ 28 東 京 204,287 メトロ 29 高田馬場 200,964 メトロ 30 飯田橋 190,749 メトロ 31 日本橋 184,397 メトロ 32 表参道 177,078 メトロ 33 さっぽろ 175,150 札幌 34 心斎橋 174,858 大阪 35 小竹向原 172,740 メトロ |
11 西船橋 289,430 メトロ 12 神保町 272,052 都営 13 天王寺 256,959 大阪 14 銀 座 251,459 メトロ 15 新 橋 247,273 メトロ 16 新 宿 233,555 メトロ 17 大 門 234,116 都営 18 栄 230,818 名古屋 19 淀屋橋 226,797 大阪 20 渋谷(銀座) 219,936 メトロ |
36 有楽町 172,303 メトロ 37 九段下 170,878 メトロ 38 押 上 170,182 メトロ 39 西日暮里 169,159 メトロ 40 和光市 169,056 メトロ 41 東梅田 166,676 大阪 42 中 野 163,908 メトロ 43国会議事堂前 161,573 メトロ 44 大 通 158,464 札幌 45 新宿三丁目 156,401 メトロ |
21 本 町 217,760 大阪 22 三 田 210,106 都営 23 押 上 209,531 都営 24 泉岳寺 209,257 都営 25 中目黒 209,158 メトロ |
46 金 山 154,977 名古屋 47 博 多 150,886 福岡 48 霞ケ関 148,944 メトロ 49 心斎橋 144,085 大阪 50 森 下 143,579 都営 |
は、14位銀座、26位上野、28位東京、31位日本橋が入るが、有名な割には意外と下位だった。大阪では、13位天王寺、19位淀屋橋、34位心斎橋、41位東梅田が入る。名古屋では、18位栄、46位金山が入る。札幌では、33位さっぽろ、44位大通が入る。その他では、47位博多が入る。横浜、京都、神戸、仙台の地下鉄は、50位以内にランクインされなかった。ランクイン50位以内の都道府県別では、東京35、大阪7、愛知3、北海道2、福岡・千葉・埼玉1である。会社別では、東京メトロ29、東京都交通局8、大阪市営7、名古屋市交通局3、札幌市交通局2、福岡市交通局1である。地下鉄でも東京が圧倒する。
次に、会社線は通っている私鉄駅の乗降客数を合わせると、次のようになる。
順位 駅 名 乗降人数 会社名 |
1位は渋谷、東急2線、京王井の頭線が乗り入れていて、149万人を突破する。2位新宿、小田急、京王、西武の3線が乗り入れて、144万人、西武がやや離れているため、渋谷に遅れをとった。3位横浜、東急、相鉄、京急、みらいの4線が乗り入れて129万。東京ベスト3の独占を阻んだ。4位池袋、東武、西武の2線が乗り入れ、96万、東京山手のターミナル駅の存在は大きい。5位大阪梅田、阪急、阪神の2線が乗り入れ66万。大阪私鉄の中心駅。6位北千住、東武とつくばエキスプレスの2線が乗り入れて54万、つくば関係の乗客が増加する。7位大阪難波、南海、近鉄、阪神の3線が乗り入れ45万、大 |
1 渋 谷 1,491,938 東急 京王 2 新 宿 1,447,192 京王 小田急 西武 3 横 浜 1,291,434 東急 相鉄 京急 みらい 4 池 袋 964,820 東武 西武 5 梅 田 669,750 阪急 阪神 6 北千住 543,146 東武 つくば 7 難 波 450,231 南海 近鉄 阪神 8 名古屋 376,182 名鉄 近鉄 9 高田馬場 301,197 西武 10 町 田 291,802 小田急 |
|
11 三ノ宮 288,337 阪急 阪神 神新交 12 品 川 279,218 京急 13 海老名 269,581 小田急 相鉄 14 目 黒 259,382 東急 15 代々木上原 255,378 小田急 16 大 和 229,465 小田急 相鉄 17 下北沢 229,374 小田急 京王 18 大井町 222,651 東急 りんかい 19 武蔵小杉 217,099 東急 20 溝の口 205,197 東急 21 中央林間 203,380 小田急 東急 |
阪ミナミの中心駅。8位は名古屋、名鉄、近鉄が乗り入れ37万、中京地区の中心駅。9位高田馬場、西武単独でベストテンに入り、10位町田も小田急単独でベストテン入り、多摩地区町田の発展を感じさせる数だ。11位神戸三ノ宮、阪急、阪神、神戸新交通の3線が乗り入れる。以下12位品川、13位海老名、14位目黒と続き、16位大和、19位武蔵小杉、21位中央林間と大都市近郊の駅の増加が目立つ。
ベスト20を都府県別に分けると、東京11、神奈川5、大阪2、愛知・兵庫1である。会社別だと、小田急6、東急5、京王・西武・相鉄・阪神3、京急・東武・阪急・近鉄2、南海・名鉄・つくばエキスプレス・みなとみらい・神戸新交通システム1である。これらのことから、関西の私鉄が充実しているものの、乗降客数では首都圏が圧倒する。
次に51位以下の主な私鉄駅の乗降客数は下記の通りである。
順位 駅名 乗降人数 会社名 |
順位 駅 名 乗降人数 会社名 |
53 西鉄福岡 131,108 西鉄 56 秋葉原 127,896 つくば 60 海老名 121,147 相鉄 76 西船橋 116,957 東葉 72 三ノ宮 108,868 阪急 74 浜松町 108,414 東モノ 76 名古屋 106,751 近鉄 77 松 戸 106,525 新京成 79 淀屋橋 105,621 京阪 87 橋 本 95,914 京王 94 千里中央 90,734 北大阪 96 府 中 88,100 京王 98 羽田空港 87,162 京急 102 京 都 82,414 近鉄 110 烏 丸 78,825 阪急 119 中百舌鳥 71,116 泉北高 |
120 三 宮 70,751 神新交 133 十 三 67,039 阪急 135 新 橋 66,676 ゆりか 153 新木場 63,700 臨高 148 元町中華街 61,361 みなと 182 大阪難波 61,125 阪神 176 奈 良 54,727 近鉄 184 甲子園 52,019 阪神 195 浅 草 49,362 東武 212 祇園四条 47,229 京阪 219 京成上野 46,432 京成 222 大 宮 46,189 Nシャ 195 新神戸 45,608 北神急 255 出町柳 40,874 京阪 297 岐 阜 34,633 名鉄 343 関西空港 31,499 南海 |
51位以下の主な私鉄駅は、各会社の1位、大都市の有名駅、行楽地の駅をとりあげた。新興著しいのは、56位秋葉原、60位海老名、77位松戸で、いずれも比較的新しい路線の駅である。逆に大都市の有名駅で低かった。76位近鉄名古屋、79位淀屋橋、102位近鉄京都、133位十三、182位阪神大阪難波、195位浅草だった。行楽地では、74位東京モノレール浜松町、135位ゆりかもめ新橋、148位元町中華街、184位甲子園で、222位ニューシャトル大宮とモノレールや新交通システムも健闘する。自分が毎日通勤で使っている京王線、87位橋本、96位府中は100位以内で、近鉄京都や阪急十三、東武浅草よりも多いのは驚きであった。
私鉄駅乗降客ベスト50と主な駅の乗降客
順位 駅 名 乗降人数 会社名 |
順位 駅 名 乗降人数 会社名 |
1 渋 谷 1,134,494 東急 2 新 宿 770,072 京王 3 梅 田 505,359 阪急 4 新 宿 499,919 小田急 5 池 袋 484,951 西武 6 池 袋 479,869 東武 7 北千住 450,046 東武 8 横 浜 424,764 相鉄 9 渋 谷 357,444 京王 10 横 浜 354,148 東急 |
26 京 橋 172,546 京阪 27 和光市 172,336 東武 28 梅 田 164,391 阪神 29 藤 沢 164,255 小田急 30 阿倍野橋 162,779 近鉄 31 登 戸 162,422 小田急 32 朝霞台 161,320 東武 33 蒲 田 161,113 東急 34 鶴 橋 160,158 近鉄 35 本厚木 153,562 小田急 |
11 横 浜 319,310 京急 12 12 高田馬場 301,197 西武 13 町 田 291,802 小田急 14 品 川 279,218 京急 15 名古屋 269,431 名鉄 16 目 黒 259,382 東急 18代々木上原 255,378 小田急 17 難 波 252,565 南海 19 武蔵小杉 217,099 東急 20 溝の口 205,197 東急 |
36 押 上 153,498 京成 37 二子玉川 152,565 東急 38 自由が丘 152,396 東急 39 新越谷 150,581 東武 40 金 山 148,639 名鉄 41 海老名 148,434 小田急 42 吉祥寺 145,460 京王 43 柏 144, 666 東武 44 上大岡 143,904 京急 45 長津田 140,583 東急 |
21 泉岳寺 202,800 京急 22 日 吉 198,331 東急 23 横 浜 193,212 みなと 24 中目黒 191,065 東急 25 新 宿 177,111 西武 |
46 大井町 139,151 東急 47 菊 名 137,195 東急 48 大阪難波 136,538 近鉄 49 大 宮 135,437 東武 50 あざみ野 134,691 東急 |
1位東急渋谷、100万人越えはこの1駅だけである。但し、この数は東横線と田園都市線の2線を合わせた乗降客数である。しかし、この東急渋谷1位は、後の東急駅の乗降客数に勢いを示すこととなる。2位京王新宿77万、京王本線と相模原線両線の乗降客を集めた。3位は関西の雄阪急梅田50万、京都線、宝塚線、神戸線3線の始発駅である。梅田9本の線路と10のホームは圧巻。4位小田急新宿49万、小田原本線、江ノ島線の乗降客を集める。5位西武池袋、6位東武池袋、双方47万で、同じターミナル駅のライバルである。7位東武北千住、初の山手線外の駅で、東武伊勢崎線の乗客を集める。8位相鉄横浜、10位東急横浜、11位京急横浜と続き、24位みなとみらい線横浜とベスト30以内に横浜が4駅入る。9位京王渋谷、井の頭線の乗客を集める。ベストテンを地域別にみると、東京7、神奈川2、大阪1でやはり東京が圧倒し、駅では渋谷・新宿・池袋・横浜が2、梅田、北千住1である。会社別では、東急・京王・東武2、阪急・小田急・西武・相鉄1で、相鉄が大手の名鉄、南海、近鉄、京成の1位の駅よりも上回った。
11位以下の各会社1位は、11位京急横浜、15位名鉄名古屋、17位南海難波、23位みなとみらい横浜、26位京阪京橋、28位阪神梅田、36位京成押上、51位西鉄福岡。意外な健闘は、27位東武和光市、大阪の中心地阪神梅田とほとんど差がない。32位東武朝霞台は、34位近鉄鶴橋と40位名鉄金山を上回る。39位東武新越谷も42位京王吉祥寺を上回る。47位東急あざみ野も48位近鉄難波、53位西鉄福岡を上回る。ベスト50の都府県別では、東京21、神奈川15、大阪7、埼玉4、愛知2、千葉1で、首都圏が8割を占め、近畿圏1割、その他1割である。そのうち東京、神奈川で7割を占める。東京は元より神奈川、埼玉が急増する。会社別では、東急14、小田急・東武7、京急4、京王・西武・近鉄3、名鉄2、京成・相鉄・阪急・南海・京阪・阪神・みなとみらい1で、東急の乗降客数が多いことが分かる。続いて、小田急、東武、京急が続く。これらのことから、私鉄は、東京を中心にした首都圏の乗降客数が圧倒的に多いことが分かる。続いて近畿圏、中京圏と続く。
次に乗降客数ベスト51位以下に入った主な駅は次の通りである。
順位 駅名 乗降人数 都道府県 |
順位 駅名 乗降人数 都道府県 |
51 札 幌 195,304 北海道 56 浦 和 175,300 埼玉 59 仙 台 169,928 宮城 65 舞 浜 154,938 千葉 67 広 島 149,184 広島 72 神 戸 140,602 兵庫 76 岡 山 134,432 岡山 81 橋 本 128,946 神奈川 94 静 岡 116,000 静岡 128 分倍河原 80,072 東京 137 新 潟 74,892 新潟 139 宇都宮 72,842 栃木 170 岐 阜 60,000 岐阜 172 水 戸 59, 534 茨城 173 高 崎 59,496 群馬 |
182 草 津 57,708 滋賀 216 金 沢 45,336 石川 230 長 野 42,336 長野 258 和歌山 38,336 和歌山 268 奈 良 36,304 奈良 271 郡 山 36,284 福島 278 盛 岡 35,768 岩手 284 鹿児島中央 34,684 鹿児島 285 府中本町 34,418 東京 296 大 分 33,302 大分 305 富 山 31,736 富山 319 甲 府 29,366 山梨 熊 本 24,868 熊本 秋 田 22,286 秋田
|
主な駅では、各都道府県の1位とそれと比較する首都圏の駅を取り上げた。北の大都市札幌は51
位、東北の仙台は59位で浦和よりも少なかった。広島は67位で、デイズニーランドの最寄り駅舞浜より少なく、デイズニーの客が多いと考えるのか、広島が少ないと考えるか。自分が毎日利用する橋本は81位で、94位静岡よりも上回った。137位上越新幹線の終点新潟は、分倍河原よりも少ないのが意外だった。北関東の3県は、139位宇都宮、172位水戸、173位高崎。中部勢では、170位岐阜、230位長野、216位金沢、305位富山。近畿勢では、182位草津、258位和歌山、268位奈良。ここでは、東海道本線の草津が大都市近郊で私鉄の連絡がない分、JRの利用客が多かった。九州勢は、284位鹿児島中央、296位大分だった。東北勢は、271位郡山、278位盛岡だった。これらの表から分かることは、首都圏や近畿圏等大都市の駅が地方都市の主要駅よりも乗降客数が多いということである。
1 JR乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数
順位 駅名 乗降客数 都道府県 |
順位 駅名 乗降客数 都道府県 |
1 新 宿 1520,086 東京 2 池 袋 1113,560 東京 3 東 京 869,266 東京 4 大 阪 863,086 大阪 5 横 浜 822,766 神奈川 6 渋 谷 744,468 東京 7 品 川 722,932 東京 8 新 橋 531,910 東京 9 大 宮 500,958 埼玉 10 秋葉原 487,842 東京 |
26 恵比寿 276,764 東京 27 船 橋 274,346 千葉 28 西船橋 268,724 千葉 29 五反田 267,628 東京 30 京 橋 263,760 大阪 31 武蔵小杉 248,650 神奈川 32 柏 246,208 千葉 33 三ノ宮 245,908 兵庫 34 町 田 224,322 東京 35 国分寺 222,650 東京 |
11 北千住 419,988 東京 12 川 崎 415,450 神奈川 13 高田馬場 405,108 東京 14 京 都 400,852 京都 15 名古屋 397,008 愛知 16 上 野 363,176 東京 17 有楽町 334,848 東京 18 立 川 327,806 東京 19 浜松町 310,668 東京 20 大 崎 309,088 東京 |
36 戸 塚 221,594 神奈川 37 目 黒 216,326 東京 38 藤 沢 214,894 神奈川 39 日暮里 214,798 東京 40 博 多 214,224 福岡 41 錦糸町 210,382 東京 42 御茶ノ水 209,780 東京 43 千 葉 209,006 千葉 44 津田沼 206,808 千葉 45 大井町 206,278 東京 |
21 田 町 297,668 東京 22 天王寺 290,200 大阪 23 中 野 289,832 東京 24 蒲 田 286,544 東京 25 吉祥寺 282,612 東京 |
46 松 戸 200,518 千葉 47 神 田 197,834 東京 48 大 船 197,606 神奈川 49 西日暮里 197,364 東京 50 鶴 橋 196,402 大阪 |
JR乗降客数ベスト50によると、1位新宿152万、2位池袋111万、3位東京86.9万とベスト3を東京が独占した。新宿や池袋は私鉄・地下鉄のターミナル駅で乗り換えも多いため、上位を占めた。同じような渋谷は以前新宿、池袋と肩を並べていたが、乗り換えのアクセスが悪いことが影響し、6位に後退した。4位は関西の大都市大阪86.3万。5位横浜82万、南関東の中心駅だ。7位品川、新幹線駅もでき活気づく。将来リニアが通れば、さらに上位入りが見込まれる。8位新橋、サラリーマンの駅として知られる。9位大宮、新幹線とJR線の分岐点で埼玉の中心駅。10位秋葉原、電気とアニメの街、最近はつくばエキスプレス利用の客も多く急上昇。以上ベストテンで、そのうち7駅が東京で占めた。
11位以下の注目駅は、14位京都、世界一の観光地、新幹線の乗客は多いが、通勤客はさほど多くない。15位名古屋、中部の中心駅、やはり新幹線客は多い。16位上野、乗客が増えている東京の駅の中で後退。以前東京のビック3は、東京、新宿、上野だったが、北の玄関が上野から東京へ移行し影響した。18位立川、東京多摩地区の中心駅。22位天王寺、30位京橋と大阪勢が続く。27位船橋、千葉一の乗降客数。27位西船橋、32位柏、43位千葉、44位津田沼、46位松戸と6駅ランクイン、神奈川の6駅と並んだ。40位は九州の大都市福岡の博多、36位戸塚より少ないとは意外であった。33位三ノ宮は神戸の中心駅である。
50駅を都道府県別に分けると、東京29、神奈川・千葉6、大阪4、埼玉・愛知・京都・兵庫・福岡1となり、半分以上を東京が占め、その中でも山手線は19で、いかに山手線の乗客が多いことが分かる。多摩地区も立川等4駅と健闘。他県では神奈川、大阪はある程度予想していたが、千葉が6も入っていることは意外で、ライバル埼玉(1駅)に差をつけた。他線とつながっていない単独駅では21位田町が最高であった。
今回より駅乗降客について、お届けします。
駅乗降客数ナンバーワンはどこだ
東京に住み、毎日電車通勤をしていると、朝のラッシュアワーに遭遇し、帰宅時も混んで座れないことがある。利用している橋本駅(神奈川)でもJR横浜線と京王線の連絡路は朝夕帯状に人の列が続き混雑している。なぜこんなに乗客が多いのかと疑問に思うことすらある。そこで、駅の乗降客数に関心を持ち、どこの駅の乗降客数が多いのか、どこの駅がナンバーワンなのか調べてみた。その傾向等も知りたくなった。
そこで、次のような順序で調べてみることにした。
1 JR乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数
2 私鉄乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数(会社線別)
3 地下鉄乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客(会社線別)
4 JR、私鉄、地下鉄の乗降客数の比較と傾向
5 JR、私鉄、地下鉄の主な駅 乗降客数総合ベスト50(会社別)
6 ターミナル駅の乗降客数ベスト30
7 ライバル会社の乗降客数
8 結果から分かったこと
今回より「廃線を歩く」をお届けします。始めは、相模線の「西寒川支線」寒川ー西寒川(1.8キロ)です。
7.鹿児島県
①西鹿児島駅発着1
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急 |
はやぶさ |
東京―西鹿児島 |
1942.11~2009.3 |
特急 |
つばめ |
東京・門司港―西鹿児島 |
1930.10~2004.3 |
特急 |
なは |
新大阪―西鹿児島 |
1968.10~2008.3 |
特急急行 |
はやと |
門司港―吉松―西鹿児島 |
1965.10~ |
特急急行準急 |
有明 |
門司港―西鹿児島 |
1950.10~1992.7 |
特急急行 |
あかつき |
東京―大阪―西鹿児島 |
1958.10~2008.3 |
急行準急 |
かいもん |
博多―西鹿児島 |
1959.9~1993.3 |
特急急行 |
霧島(きりしま) |
東京・宮崎―西鹿児島 |
1947.11~ |
鹿児島の中心駅は、西鹿児島駅(現鹿児島中央駅)。鹿児島駅が存在し、鹿児島本線、日豊本線の終点はいずれも鹿児島駅のため、不思議であったが、多くの列車は西鹿児島駅発着である。このようなことはまれだがいくつかの都市に存在する。現在のように鹿児島中央駅になれば、分かりやすい。
さて、西鹿児島行には、特急「つばめ」「はやぶさ」という名列車が存在する。「つばめ」は、30年デビューし、当初東京―下関を走り、東海道・山陽新幹線開通後、門司港―西鹿児島を走行したが、04年姿を消した。しかし、九州新幹線開通後、新幹線の列車で復活した。「はやぶさ」は43年デビュー、九州五大寝台特急として、東京―西鹿児島を走行した。廃止3か月前2008年12月「はやぶさ・富士」という名で走っていて、乗車したことがある。09年に廃止されたが、東北新幹線が新青森、北海道新幹線が函館北斗まで開通後、「はやぶさ」は新幹線で復活した。特急「なは」は、沖縄県庁所在地那覇市から命名された。また、「かいもん」以外は、準急や急行からすべて特急に昇格した。
②西鹿児島駅発着2
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
急行 |
フェニックス |
博多―西鹿児島 |
1962.10~1975.3 |
急行準急 |
やたけ |
阿蘇―人吉―西鹿児島 |
1965.11~1978.10 |
急行 |
しろやま |
大阪―西鹿児島 |
1963.10~1972.3 |
急行 |
高千穂 |
東京―大分―西鹿児島 |
1951.11~1975.3 |
急行 |
屋久島 |
東京―西鹿児島 |
1972.3~1975.3 |
急行 |
桜島 |
東京・新大阪―西鹿児島 |
1957.10~1996.3 |
急行 |
さつま |
東京・名古屋―西鹿児島 |
1956.11~1965.10 |
急行 |
なぎさ |
熊本―西鹿児島 |
1966.3~1968.10 |
特急 |
ななつぼし |
博多―別府―鹿児島 |
2013.10~ |
急行準急 |
そてつ |
熊本―西鹿児島―指宿 |
1966.3~1975.3 |
西鹿児島駅発着2は、ほとんどが急行で、大別すると、本州東京・大阪発と九州博多・熊本発に分かれる。東京発は「高千穂」「桜島」「さつま」「屋久島」が走行し、後に「桜島」は大阪、「さつま」は名古屋発となった。大阪発は「しろやま」である。この中で注目は「高千穂」、日豊本線経由で東京から29時間かけて西鹿児島に到着する、急行最長時間の列車である。特急「ななつぼし」は、観光を目的とした豪華列車である。
②西鹿児島駅以外
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
快速 |
いぶすき |
西鹿児島―山川 |
?~1992.7 |
快速 |
なのはな |
鹿児島中央―山川 |
1992.7~ |
急行準急 |
佐多 |
宮崎―志布志―鹿屋 |
1966.3~1980.10 |
急行準急 |
大隅 |
志布志―西鹿児島 |
1960.12~1980.10 |
急行準急快速 |
錦江 |
宮崎―西鹿児島―山川 |
1960.6~1985.4 |
急行 |
都井 |
宮崎―志布志―鹿屋 |
1964.10~1967.10 |
特急 |
川内エキスプレス |
川内―鹿児島中央 |
2011.3~2016.3 |
特急 |
指宿の玉手箱 |
鹿児島中央―指宿 |
2011.3~ |
西鹿児島駅以外は上記9列車。すべてが鹿児島近郊を走る。大別すると、「いぶすき」「なのはな」「錦江」「指宿の玉手箱」の指宿枕崎線経路と「佐多」「大隅」「都井」の志布志線・大隅線経路に分かれる。現在大隅線は廃止され、鹿屋へ行く列車はない。
8.復活・新設したい列車
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
リニア新幹線 |
富士 |
東京―名古屋 |
2027~ |
特急 |
あさかぜ |
東京―博多 |
2022~ |
急行 |
雲仙・西海 |
東京―長崎・佐世保 |
2022~ |
急行 |
高千穂 |
東京―西鹿児島 |
2022~ |
快速 |
古代の風 |
西戸崎―博多―吉野ヶ里 |
2022~ |
急行 |
肥薩物語 |
熊本―人吉―鹿児島―枕崎 |
2022~ |
復活したい列車名は、「富士」である。日本を代表する「富士」がつく列車は、JRにない。やはりこの列車名はぜひ残してほしい。富士山の麓を走るリニア新幹線で復活を希望する。山陽新幹線の開通に伴い、九州の五大寝台特急はすべて姿を消した。やはり1つだけでも、豪華列車として復活して欲しい。「あさかぜ」は、「富士」と共に消えてしまったので、往時と同じように東京―博多で復活して欲しい。急行では「西海・雲仙」、2つの列車が東京から出発し、肥前山口で分離し、佐世保行、長崎行に向かう。最長時間を走る「高千穂」も29時間を退屈させない豪華列車で復活させたい。
新設は、「古代の風」、「肥薩物語」。いずれも観光列車として登場させる。「古代の風」は、金印が出土した香椎線西戸崎駅を出発点として、香椎から鹿児島本線博多、鳥栖経由し、長崎本線で吉野ヶ里に寄り、その後武雄温泉、嬉野温泉の湯につかり、風光明媚な長崎を終着駅にする。「肥薩物語」は、肥後(熊本)薩摩(鹿児島)の観光地へ行く。熊本から人吉までSLで行く。肥薩線の矢岳越えは気動車で行く。大畑駅、矢岳駅に途中下車する。吉松へ行き、えびの温泉に浸かる。鹿児島で幕末維新の歴史に触れ、指宿枕崎線に乗車し、指宿の砂湯に浸かる。終着枕崎ではカツオ料理を食べたい。
6.宮崎県
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急急行準急 |
にちりん |
博多―別府―宮崎 |
1966.3~ |
特急急行 |
彗星 |
東京・新大阪―宮崎 |
1949.9~2005.10 |
急行準急 |
おおよど |
博多―宮崎 |
1974.4~1980.10 |
特急急行 |
日向 |
京都・大阪―宮崎・都城 |
1960.6~ |
急行準急 |
青島 |
広島・門司港―西鹿児島 |
1961.10~1975.3 |
快速 |
えびの |
熊本―宮崎 |
1959.5~2000.3 |
急行 |
夕月 |
新大阪―宮崎 |
1965.10~1968.10 |
急行準急 |
日南 |
京都・門司港―宮崎 |
1960.6~1993.3 |
特急 |
海幸山幸 |
宮崎―南郷 |
2009.10~ |
急行 |
みやざき |
門司港―宮崎 |
1973.3~1975.3 |
急行準急 |
しいば |
別府―宮崎 |
1963.10~1978.10 |
急行準急 |
からくに |
出水―吉松―宮崎 |
1962.2~1972.3 |
快速 |
ひむか |
延岡―南宮崎 |
1989.3~2003.3 |
宮崎県は、上記13列車。本州からの特急は、48年にデビューした「彗星」、当初東京―大阪を走っていたが、東海道新幹線開通後、新大阪―宮崎を走った。いずれも夜行列車で、2005年まで走った。急行「日向」も60年デビューし、京都―宮崎を走った。その後、特急に昇格した。急行では、「夕月」(新大阪―宮崎)「青島」(広島―宮崎)「日南」が走った。九州博多から特急は「にちりん」と「おおよど」、「おおよど」は6年で姿を消したが、「にちりん」は現役である。また、ほとんどが日豊本線を走るが、珍しいルートを行くのが「えびの」「からくに」、「えびの」は肥薩線、吉都線経由、「からくに」は山野線、吉都線経由で宮崎へ行く。
5.大分県
①大分駅発着
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急 |
富士 |
新橋・東京―下関大分宮崎 |
1912.6~2009.3 |
特急 |
ソニック |
博多―大分 |
1997.3~ |
急行 |
ぶんご |
東京―大分 |
1961.10~1964.10 |
急行 |
べっぷ |
広島・新大阪―別府・大分 |
1961.10~1973.10 |
急行準急 |
つるみ |
門司港―大分 |
1961.10~1966.10 |
急行準急 |
きじま |
博多―大分 |
1963.7~1968.10 |
急行 |
くにさき |
東京・京都―大分 |
1959.9~1980.10 |
大分駅発着は、上記7列車。代表的な列車は「富士」、日本最古12年に登場し、当初新橋―下関を走った。その後、東京―大阪を結び、東海道新幹線開通後、九州五大寝台特急「富士」となり、東京―大分を結び、一時宮崎まで走った。09年に消滅したが、日本を代表する列車のため、ぜひ復活してほしい。特急「ソニック」は博多―大分を結び、現役である。東京発大分行急行に「くにさき」「ぶんご」がある。
②大分駅以外
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急急行準急 |
ゆふ |
博多―日田―別府 |
1961.10~ |
特急 |
ゆふいんの森 |
博多―日田―別府 |
1999.3~ |
特急 |
九州横断特急 |
熊本―別府 |
2004.3~ |
急行準急 |
ひまわり |
博多―熊本―別府 |
1961.10~1975.3 |
急行準急 |
ひかり |
博多―小倉―別府 |
1958.4~1964.10 |
急行準急快速 |
ゆのか |
博多―小倉―別府 |
1951.11~1982.11 |
急行準急快速 |
はんだ |
門司港―直方―由布院 |
1963.10~1986.11 |
急行準急快速 |
日田 |
博多―小倉―天ケ瀬 |
1963.10~2001.3 |
急行準急 |
あさぎり |
門司―天ケ瀬 |
1959.5~1980.10 |
急行準急 |
ひこさん |
博多―小倉―由布院 |
1961.8~1980.10 |
大分駅以外は、別府温泉、由布院温泉、天ケ瀬温泉、日田等観光地へ向かう列車が多い。また博多・熊本発の列車が別府・由布院を目指すには、久大本線、日田彦山線、豊肥本線を利用する。久大本線経由は「ゆふ」「ゆふいんの森」「はんだ」「日田」「あさぎり」が走る。日田彦山線経由は「ひかり」「ゆのか」。豊肥本線経由は「九州横断特急」「ひまわり」がある。最も早く登場したのは「ゆのか」。「ひかり」は東海道新幹線開通後、新幹線の列車となったため、九州では消滅した。
3.熊本県
①熊本駅発着
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急 |
みずほ |
東京―熊本 |
1959.9~ |
急行準急 |
阿蘇 |
東京・新大阪―熊本 |
1949.9~1980.10 |
急行準急 |
天草 |
京都―熊本 |
1956.3~1975.3 |
急行 |
しらぬい |
岡山―熊本 |
1967.10~1972.3 |
特急急行 |
明星 |
東京―大阪―熊本 |
1948.7~1986.11 |
急行準急快速 |
火のやま |
大分・別府―熊本 |
1954.10~1992.7 |
急行準急 |
ぎんなん |
博多―熊本 |
1965.5~1980.10 |
急行 |
くさせんり |
博多・別府―熊本 |
1964.10~2965.10 |
急行準急 |
ちくご |
長崎―佐賀―熊本 |
1961.10~1980.10 |
急行 |
九重 |
長崎―大分―熊本 |
1965.10~1967.10 |
急行 |
ひのくに |
大阪―熊本 |
1961.10~1968.10 |
熊本は九州の中心にある駅で、発着列車は多く11列車は並ぶ。代表は九州五大寝台特急「みずほ」、59年登場で東京―熊本を走る。現在山陽・九州新幹線の列車として、新大阪―鹿児島中央を結ぶ。
48年「明星」が登場、当初は東京―大阪を結び、後に大阪―熊本を結んだ。49年「阿蘇」が登場、東京―熊本を走った。他に阿蘇山関係では、急行「ひのくに」(大阪―熊本)、「火のやま」(大分―熊本)がある。
②熊本駅以外
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
快速 |
あそボーイ |
熊本―宮地 |
1988.8~ |
特急 |
いさぶろうしんぺい |
熊本―人吉 |
1996.3~ |
特急急行準急 |
くまがわ |
門司港・熊本―人吉 |
1959.4~2016.3 |
普通 |
ゆうすげ |
立野―高森 |
1986~ |
急行 |
ひとよし |
大阪―人吉 |
1965~1966 |
特急 |
A列車でいこう |
熊本―三角 |
2011.10~ |
特急 |
36ぷらす3 |
九州各地 |
2020~ |
特急 |
かわせみかわせみ |
熊本―人吉 |
2017.3~ |
快速 |
SL人吉 |
熊本―人吉 |
2009.4~ |
熊本駅以外では観光列車が多く、大別すると、豊肥本線(阿蘇高原鉄道)と肥薩線を通る列車に分かれる。阿蘇高原は「阿蘇ボーイ」「ゆうすげ」。肥薩線経由は人吉行で「いさぶろいしんぺい」「くまがわ」「ひとよし」「かわせみかわせみ」「SL人吉」がある。比較的最近に登場した列車が多く。昭和時代に登場したのは、59年「くまがわ」、65年「ひとよし」である。
2.長崎県
①長崎駅発着
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急 |
さくら |
東京―下関・長崎 |
1923.7~2005.3 |
特急 |
かもめ |
東京・博多―神戸・長崎 |
1937.7~ |
急行準急 |
雲仙 |
東京・京都―長崎 |
1948.8~1980.10 |
急行 |
出島 |
小倉―長崎・佐世保 |
1960.5~1982.11 |
急行 |
五島 |
東京―長崎 |
1960.6~1982.11 |
急行 |
いなさ |
博多―長崎 |
1968.10~1975.3 |
特急 |
シーボルト |
佐世保―長崎 |
1999.3~2003.3 |
急行準急 |
ながさき |
東京・博多―長崎・佐世保 |
1960.5~1984.2 |
長崎駅発着の列車は上記8列車。特急「さくら」は日本を代表する列車で、23年大正時代に登場した。当初東京―下関だったが、その後九州五大寝台特急として東京―長崎を結んだ。2005年に姿を消したが、2011年九州新幹線開通後、新大阪発の新幹線車両として再登場した。同じような名列車に特急「かもめ」がある。戦前37年に登場し、当初東京―神戸を走り、その後東海道・山陽新幹線開通後、九州長崎行の専属特急となり、現役でもある。48年急行「雲仙」が登場、東京発で、「西海」と連結し、長崎まで走った。注目は特急「シーボルト」、オランダの医学者の名前からとった異色の列車名だが、4年間で姿を消した。
②佐世保駅発着
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急急行準急 |
みどり |
大阪・博多―佐世保・大分 |
1961.10~ |
急行準急 |
西海 |
東京―佐世保 |
1964.10~1980.10 |
急行 |
させぼ |
岡山―佐世保 |
1968~1970 |
急行準急 |
九十九島 |
博多―東唐津―佐世保 |
1962.8~1968.10 |
急行準急 |
西九州 |
別府―長崎・佐世保 |
1964.4~1990.10 |
急行 |
平戸 |
大阪・博多―佐世保・長崎 |
1961.10~1988.4 |
急行準急快速 |
弓張 |
博多―佐世保 |
1957.10~1982.11 |
特急 |
ハウステンボス |
博多―ハウステンボス |
1992.3~ |
特急 |
オランダ特急 |
小倉―佐世保 |
1988.3~1992.3 |
佐世保駅発着は、上記9列車。代表的な列車は特急「みどり」、当初山陽本線を走っていたが、山陽新幹線開通後九州の特急となり、未だ現役だ。急行「西海」は「雲仙」と連結され、肥前山口で分離、佐世保を目指した。早い登場は、57年「弓張」、博多―佐世保を走る。弓張岳からの九十九島の眺めは素晴らしい。代わりどころは、「オランダ特急」「ハウステンボス」、小倉・博多から佐世保を結ぶ観光列車である。
2.佐賀県
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
急行快速 |
からつ |
博多―西唐津・佐世保 |
1966.3.~2007.3 |
快速 |
ふくおかライナー |
博多―唐津・西唐津 |
2003.3.~2007.3 |
佐賀は福岡と長崎の間にあり、通り道の傾向が強く、佐賀発着の列車は少ない。それでも博多発地下鉄・筑肥線経由唐津行快速「からつ」「福岡ライナー」が存在する。
2.長崎県
1.福岡県
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急 |
あさかぜ |
東京―博多 |
1956.11~2005.3 |
特急 |
いそかぜ |
米子―博多 |
1965.10~2005.3 |
特急急行 |
金星 |
東京・名古屋―博多 |
1968.10~1982.11 |
特急 |
かいおう |
直方―博多 |
2001.10~ |
急行 |
はやとも |
東京・広島―門司・博多 |
1946.1~1975.3 |
急行準急 |
玄海 |
名古屋―博多 |
1948.7~1975.3 |
急行 |
筑紫 |
東京・大阪―博多 |
1947.4~1975.3 |
急行 |
海星 |
新大阪―博多 |
1965.10~1967.10 |
快速 |
ムーンライト九州 |
新大阪―博多 |
1990.4~2009 |
快速 |
ふるさとライナー |
京都―博多 |
1989~2001 |
福岡県は、門司港、小倉、博多と九州の玄関口で、始発列車も多いが、東京、大阪など本州からの列車の終着駅でもある。上記10列車ともすべて博多着である。代表的な特急は、東京からの寝台列車「あさかぜ」夕方東京駅を出ると、昼頃博多に到着、動くホテルと言われた。名古屋からの寝台特急は、「金星」、山陰米子からは特急「いそかぜ」、一時山陰の名列車「まつかぜ」も京都から山陰本線経由で、博多まで走っていた。現役の特急は、「かいおう」。大関魁皇関から名がついた。魁皇の出身地直方から博多まで走る。引退後も続いている程、福岡では人気者だ。40年代から登場した急行は、「はやとも」「玄海」「筑紫」、東京、名古屋始発だったが、75年山陽新幹線開通に伴い姿を消した。
4.高知県
①高知駅発着
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
急行 |
浦戸 |
高松―高知 |
1961.10~1966.10 |
準急 |
南国 |
高松―高知 |
1964.10~1965.10 |
急行準急 |
予土 |
松山―多度津―高知 |
1965.10~1968。10 |
快速 |
ムーンライト土佐 |
京都―高知 |
1989.7~2009 |
高知駅に停車する特急はあるが、終着する特急はなかった。60年代に急行「浦戸」、準急「南国」が
高松―高知を走行、予土線を走りそうな準急から格上げした急行「予土」は、松山から多度津経由で高知と結んでいた。いずれも数年後に消滅した。
②高知駅以外
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急急行準急 |
南風 |
岡山―中村 |
1950.10~ |
特急 |
しまんと |
高松―高知―中村 |
1988.4~ |
特急急行準急 |
あしずり |
岡山―中村 |
1961.4~ |
急行 |
土佐 |
高松―窪川 |
1959.9~1990.11 |
急行 |
黒潮 |
高松―須崎 |
1961.10~1965.10 |
愛媛県と同様に高知県も高知駅よりも中村・窪川駅着が多かった。特急「南風」は、1973年に「しおかぜ」と共に四国を最初に通った特急で、1950年当初は準急、1966年急行、そして特急に格上げされた。同じように準急から特急に格上げされたのが「あしずり」、特急「しまんと」は、瀬戸大橋開通後に登場した。急行「土佐」は30年間存在したが、急行「黒潮」は、紀勢本線の「黒潮」とほぼ同時にデビューしたが、紀勢の「くろしお」は特急に昇格したが、高知の「黒潮」は4年で消えた。
5.話題の列車と希望
(1)話題の列車
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
快速 |
志国高知幕末維新号 |
高知―窪川 |
2017~2019.11 |
特急 |
四国まんなか千年物語 |
多度津―大歩危 |
2017.4~ |
快速 |
伊予灘ものがたり |
松山―伊予大洲 |
2014.7~ |
特急 |
志国土佐時代の夜明け物語 |
高知―窪川 |
2019.5 |
四国には、上記のような長い列車名のイベント列車が走る。JRの企画としては、四国をアピールする上で理解はできるが、ただ快速ならともかく特急にする必要があるのか疑問をもつ。まず走行距離が短いこと、急行・準急がなくなったとはいえ、特急の価値が下がってしまうことを残念に思う。
(2)新設・復活の列車
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急 |
りょうま |
岡山―宿毛 |
2022~ |
快速 |
桂浜 |
高松―高知 |
2022~ |
快速 |
佐多 |
高松―松山 |
2022~ |
快速 |
土佐幕末維新 |
後免―中村 |
2022~ |
快速 |
うみがめ |
高松―日和佐 |
2022~ |
新設したい列車は上記の通りで、特急「りょうま」は、高知の偉人坂本龍馬からつけた名で、全国的な知名度・人気から「南風」並の特急として、山陽新幹線岡山から宿毛迄運行してほしい。他は、今までにない列車名として、高知の名所桂浜からとった「桂浜」。愛媛の佐多半島からの「佐多」。ウミガメの産卵で有名な日和佐海岸行「うみがめ」。土佐の歴史を探訪する「土佐幕末維新」、いずれも快速で新設を希望したい。
復活を希望したい列車名は、「道後」「阿波」「土佐」「南国」で、60年代の漢字による名称が気に入っている。
3.愛媛県
①松山駅発着
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急急行 |
いしづち |
高松―松山 |
1963.2~ |
準急 |
道後 |
高松―松山 |
1961.1~1966.10 |
準急 |
えひめ |
高松―松山 |
1963.10~1965.10 |
「いしづち」は、四国最高峰石鎚山からとった名称で、60年からしばらく急行で、小松島港発で阿波池田経由の松山行だった。一時廃止されたが、1988年高松発の特急に代わった。準急「道後」「えひめ」は、60年代から走り、共に数年で廃止された。「道後」の名称は残してほしかった。
②宇和島駅発着
種類 |
列車名 |
区間 |
開始~終了 |
特急 |
しおかぜ |
岡山・高松―宇和島 |
1965.10~ |
特急 |
宇和海 |
松山―宇和島 |
1990.11~ |
急行準急 |
いよ |
高松―宇和島 |
1956.11~1988.7 |
急行準急 |
うわじま |
松山―宇和島 |
1961.10~1990.11 |
準急 |
四国 |
高松―宇和島 |
1961.4~1965.10 |
調べてみると、松山行よりも宇和島行が多かった。1972年四国を初めて走った特急が「しおかぜ」で、それ以前は瀬戸内海の反対側山陽本線大阪―広島を走っていた。90年代になり松山―宇和島を特急「宇和海」が運行した。60年代だったら準急だったかもしれない。60年代には、準急から急行に格上げになった「いよ」「うわじま」。大きな名称の準急「四国」、しかし、4年間で消滅した。現在だったら、特急級の名称である。