JR東日本 駅乗降客ベスト20の動向と現状 | ||||||||||||||
1 動向(1999年~2015年) | ||||||||||||||
JR東日本に属する駅、乗降客の多いベスト20を中心に1999年から2015年までの動向と現状について調べてみた。下記表は、1999年、2005年、2010年、2015年の乗降客数を示したものである。 | ||||||||||||||
1999年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | |||||||||||
順位 | 駅名 | 乗降客数 | 駅名 | 乗降客数 | 駅名 | 乗降客数 | 駅名 | 乗降客数 | ||||||
1位 | 新宿 | 75.7万 | 新宿 | 74.8万 | 新宿 | 73.7万 | 新宿 | 76.0万 | ||||||
2位 | 池袋 | 57.4万 | 池袋 | 56.5万 | 池袋 | 54.4万 | 池袋 | 55.7万 | ||||||
3位 | 渋谷 | 42.3万 | 渋谷 | 42.3万 | 渋谷 | 40.3万 | 東京 | 43.5万 | ||||||
4位 | 横浜 | 39.1万 | 横浜 | 38.5万 | 横浜 | 39.8万 | 横浜 | 41.1万 | ||||||
5位 | 東京 | 37.7万 | 東京 | 37.9万 | 東京 | 38.2万 | 渋谷 | 37.2万 | ||||||
6位 | 品川 | 24.8万 | 品川 | 30.3万 | 品川 | 32.2万 | 品川 | 36.1万 | ||||||
7位 | 新橋 | 23.0万 | 新橋 | 23.6万 | 新橋 | 24.5万 | 新橋 | 26.6万 | ||||||
8位 | 大宮 | 22.9万 | 大宮 | 23.2万 | 大宮 | 23.5万 | 大宮 | 25.0万 | ||||||
9位 | 高田馬場 | 21.2万 | 高田馬場 | 20.2万 | 秋葉原 | 22.7万 | 秋葉原 | 24.4万 | ||||||
10位 | 上野 | 19.6万 | 上野 | 18.0万 | 高田馬場 | 20.2万 | 北千住 | 21.0万 | ||||||
11位 | 北千住 | 18.6万 | 北千住 | 17.7万 | 北千住 | 19.5万 | 川崎 | 20.8万 | ||||||
12位 | 田町 | 16.2万 | 秋葉原 | 17.1万 | 川崎 | 18.5万 | 高田馬場 | 20.3万 | ||||||
13位 | 有楽町 | 16.0万 | 川崎 | 16.3万 | 上野 | 17.2万 | 上野 | 18.2万 | ||||||
14位 | 川崎 | 15.8万 | 有楽町 | 15.3万 | 有楽町 | 16.2万 | 有楽町 | 16.7万 | ||||||
15位 | 浜松町 | 15.7万 | 立川 | 15.0万 | 立川 | 15.8万 | 立川 | 16.4万 | ||||||
16位 | 柏 | 15.1万 | 浜松町 | 14.4万 | 浜松町 | 15.4万 | 浜松町 | 15.5万 | ||||||
17位 | 秋葉原 | 13.8万 | 田町 | 14.3万 | 田町 | 14.9万 | 大崎 | 15.5万 | ||||||
18位 | 吉祥寺 | 13.5万 | 吉祥寺 | 13.9万 | 吉祥寺 | 13.8万 | 田町 | 14.9万 | ||||||
19位 | 五反田 | 13.3万 | 柏 | 13.5万 | 船橋 | 13.5万 | 中野 | 14.5万 | ||||||
20位 | 船橋 | 13.3万 | 蒲田 | 13.2万 | 蒲田 | 13.4万 | 蒲田 | 14.3万 | ||||||
1999年から2015年までを比較すると、上位では1位新宿、2位池袋、4位横浜、6位品川、7位新橋、8位大宮の6駅の順位は不動。わずかに渋谷が3位から5位に下がり約5万人減少、東京が5位から3位に上がり約6万人増加した。渋谷は東横線が副都心線とつながった際、山手線とのつながりが悪くなり乗り換えを敬遠された。東京は上野東京ライン、北陸新幹線、北海道新幹線の開通が影響した。 10位以下をみると、まず上昇駅は、川崎14位から11位、秋葉原17位から9位、大崎は70位から17位へ実に10万人増加した。秋葉原はつくばエキスプレスの開通、大崎は湘南新宿ライン、埼京線臨海鉄道の開通が影響した。逆に下降駅は、上野10位から13位、田町12位から18位、柏16位から27位。特に東京3大駅で北の玄関と言われた上野は、新幹線駅はあるものの、始発駅は東京に移り、常磐線特急は品川発となり、北の玄関の役割は減少し、3大駅として存在もかすんでいる。 |
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2 ランクをあげた駅ベストテン | ||||||||||||||
順位 | 駅名 | ランク数 | 1999年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 増加数 | 増加率 | ||||||
1位 | 大崎 | 53ランク | 70位 | 36位 | 23位 | 17位 | 9.5万人 | 271% | ||||||
2位 | 舞浜 | 42ランク | 99位 | 64位 | 64位 | 57位 | 3.6万人 | 188% | ||||||
3位 | 新木場 | 37ランク | 96位 | 75位 | 62位 | 59位 | 3.3万人 | 180% | ||||||
4位 | 武蔵小杉 | 35ランク | 61位 | 57位 | 36位 | 26位 | 6.0万人 | 194% | ||||||
5位 | 武蔵浦和 | 27ランク | 121位 | 101位 | 95位 | 94位 | 1.8万人 | 156% | ||||||
6位 | 新横浜 | 20ランク | 92位 | 92位 | 80位 | 72位 | 1.8万人 | 142% | ||||||
7位 | 日暮里 | 19ランク | 52位 | 49位 | 39位 | 33位 | 3.1万人 | 139% | ||||||
7位 | 代々木 | 19ランク | 82位 | 60位 | 60位 | 63位 | 1.9万人 | 137% | ||||||
7位 | 橋本 | 19ランク | 88位 | 78位 | 70位 | 69位 | 1.7万人 | 137% | ||||||
10位 | 北朝霞 | 17ランク | 81位 | 73位 | 66位 | 64位 | 1.8万人 | 134% | ||||||
11位 | 海浜幕張 | 15ランク | 104位 | 90位 | 88位 | 70位 | 1.4万人 | 166% | ||||||
12位 | 大井町 | 12ランク | 50位 | 45位 | 40位 | 38位 | 2.5万人 | 132% | ||||||
12位 | 南越谷 | 12ランク | 74位 | 66位 | 63位 | 62位 | 1.7万人 | 131% | ||||||
14位 | 田端 | 11ランク | 110位 | 98位 | 99位 | 99位 | 0.9万人 | 126% | ||||||
1999年から2015年の17年間で、乗降客数100以内でランクがあがったのは、前ページの通りである。1位は大崎駅、70位から17位と一挙に53ランク上がった。原因は、山手線以外に湘南新宿ライン、埼京線、臨海鉄道が通っているのが要因のようだ。2位はデイズニーランドの最寄り駅舞浜99位から57位と42ランクアップ、大型娯楽施設が影響しているようだ。3位は新木場、96位から59位と37ランクアップした。京葉線、りんかい線、東京メトロが接続し、東京方面から京葉線に乗り換える場合、便利で利用されている。東京駅で乗り換えるよりかなり短時間で済む。4位は武蔵小杉、南武線、東横線に湘南新宿ラインと横須賀線の駅ができたことが要因だ。5位は武蔵浦和、埼京線と武蔵野線の接続駅で、100位以内にランクアップ。6位以下は、新横浜、日暮里、代々木、橋本が続く。全体的にみて、東京以外の駅が8駅あり、首都圏周辺の駅がランクアップしている。 | ||||||||||||||
3 主な上昇駅のグラフ | ||||||||||||||
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乗客数が増加し、ランクを上げた主な5駅を折れ線グラフに表した。これは、順位を1位100点・・・100位1点のように得点化したものである。青のグラフは秋葉原、上位に居ながらわずかばかり上昇。緑は大崎で、1999年から2005年に急上昇、上記ランクアップ1位でもある。赤の武蔵小杉も2005年から2010年にかけてアップ、4位にランクされた。水色の舞浜も大型テーマパークの影響で上昇、ランク2位である。紫の橋本も京王線が新宿に直行する便利さもあり、上昇した。ランクは7位である。 | ||||||||||||||
4 乗降客の増加数ベストテン(単位=万人) | ||||||||||||||
順位 | 駅名 | 増加数 |
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1位 | 品川 | 11.4 | ||||||||||||
2位 | 秋葉原 | 10.6 | ||||||||||||
3位 | 大崎 | 9.5 | ||||||||||||
4位 | 武蔵小杉 | 6 | ||||||||||||
5位 | 東京 | 5.8 | ||||||||||||
6位 | 川崎 | 4.9 | ||||||||||||
7位 | 立川 | 3.7 | ||||||||||||
8位 | 舞浜 | 3.6 | ||||||||||||
9位 | 新橋 | 3.5 | ||||||||||||
10位 | 新木場 | 3.3 | ||||||||||||
乗客数の増加ベストテンは、左上表である。1位は品川、17年間で約11.4万人増加、新幹線駅が設置されたことが要因だ。2位秋葉原、約10.6万人増加。つくばエキスプレスの開通が大きい。3位は大崎、湘南新宿ライン、埼京線などで9.5万増加。4位は横須賀線の駅ができた武蔵小杉。5位は東京、5.8万人増加。北陸新幹線開通が大きい。6位以下は川崎、7位立川、8位舞浜、9位新橋、10位新木場と続く。全体的に複数が鉄道が通るターミナル化された駅の増加が目立つ。 | ||||||||||||||
5 乗降客増加率ベストテン | ||||||||||||||
順位 | 駅名 | 増加率% |
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1位 | 大崎 | 271 | ||||||||||||
2位 | 武蔵小杉 | 194 | ||||||||||||
3位 | 舞浜 | 188 | ||||||||||||
4位 | 新木場 | 180 | ||||||||||||
5位 | 秋葉原 | 177 | ||||||||||||
6位 | 海浜幕張 | 166 | ||||||||||||
7位 | 武蔵浦和 | 156 | ||||||||||||
8位 | 品川 | 146 | ||||||||||||
9位 | 新横浜 | 142 | ||||||||||||
10位 | 日暮里 | 139 | ||||||||||||
乗降客増加率ベストテンは左上表の通りである。1位大崎、271%。大崎は乗降客数17位、ランクアップと増加率1位、増加数3位と大幅に上昇した。2位武蔵小杉194%、ランクアップと増加数4位とやはり大幅に上昇した。3位舞浜188%、ランクアップ2位、増加数8位と上昇。4位新木場180%、5位秋葉原177%と続く。6位以下は海浜幕張、7位武蔵浦和、8位は増加数1位だった品川、9位新横浜、10位日暮里と続く。 | ||||||||||||||
6 乗降客数でランクを下げた駅 | ||||||||||||||
順位 | 駅名 | ランク数 | 1999年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 減少数 | 増加率 | ||||||
1位 | 取手 | 64ランク | 85位 | 103位 | 135位 | 149位 | 2.1万人 | 58% | ||||||
2位 | 石川町 | 32ランク | 98位 | 115位 | 119位 | 130位 | 0.9万人 | 78% | ||||||
3位 | 関内 | 25ランク | 62位 | 74位 | 82位 | 87位 | 0.9万人 | 86% | ||||||
4位 | 浅草橋 | 22ランク | 67位 | 81位 | 86位 | 89位 | 0.5万人 | 92% | ||||||
5位 | 西川口 | 18ランク | 68位 | 86位 | 89位 | 86位 | 0.2万人 | 96% | ||||||
5位 | 目白 | 18ランク | 97位 | 102位 | 110位 | 115位 | 0.3万人 | 91% | ||||||
7位 | 巣鴨 | 17ランク | 41位 | 51位 | 53位 | 58位 | 0.6万人 | 90% | ||||||
8位 | 仙台 | 15ランク | 36位 | 52位 | 57位 | 51位 | 1.0万人 | 89% | ||||||
8位 | 国立 | 15ランク | 76位 | 77位 | 87位 | 91位 | 0.1万人 | 97% | ||||||
8位 | 水道橋 | 15ランク | 38位 | 43位 | 49位 | 53位 | 0.8万人 | 91% | ||||||
1999年から2015年までの17年間で、乗降客数のランクを下げたワーストテンは上表の通りである。1位取手、64ランク下げ、85位から100位圏外に下がった。2位は石川町、32ランク下がり、やはり100位圏外に下がった。3位も横浜の関内、62位から87位と25ランク下げた。4位は浅草橋、22ランクダウン。5位西川口と目白、18ランクダウン。以下7位巣鴨、8位仙台・国立・水道橋が続く。特筆されるのが、首都圏以外でランクされた東北の大都市仙台駅、しかし15ランク下げた。このワーストテンの駅であるが、正直何がダウンの要因かつかめない。また、7位巣鴨、8位水道橋は乗客数は増加する珍現象が起きている。 | ||||||||||||||
7 ランクを下降駅のグラフ | ||||||||||||||
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前ページのグラフは、下落した主な駅のようすである。このグラフも前期のグラフ同様に順位を数値して表したものである。上記5駅は、それぞれ下降している。 | ||||||||||||||
8 乗降客の減少数ワーストテン(単位万人) | ||||||||||||||
順位 | 駅名 | 減少数 | ||||||||||||
1位 | 渋谷 | 5 | ||||||||||||
2位 | 柏 | 2.8 | ||||||||||||
3位 | 上野 | 1.4 | ||||||||||||
4位 | 御徒町 | 1.4 | ||||||||||||
5位 | 神田 | 1.4 | ||||||||||||
6位 | 御茶ノ水 | 1.4 | ||||||||||||
7位 | 仙台 | 1.1 | ||||||||||||
8位 | 高田馬場 | 1 | ||||||||||||
9位 | 関内 | 0.9 | ||||||||||||
10位 | 浅草橋 | 0.5 | ||||||||||||
17年間の減少数1位は渋谷で実に5万人の減少である。渋谷は2ランク下げただけで、ランクを下げたワーストテンには入っていないが、乗降客数が多いだけに実質的な減少数は大きくなる結果となった。渋谷は、東横線が副都心線と直通となり、山手線と離れたため、乗り換えが不便となり、減少した。2位は柏、2.8万人減少。3位は上野・御徒町・神田・御茶ノ水1.4万人、都内の駅連なる。7位仙台、8位高田馬場、9位関内、10位浅草橋と続く。 | ||||||||||||||
9 乗降客の減少率ワースト6 | ||||||||||||||
順位 | 駅名 | 減少率 | ||||||||||||
1位 | 柏 | 82 | ||||||||||||
2位 | 御徒町 | 83 | ||||||||||||
3位 | 関内 | 86 | ||||||||||||
4位 | 渋谷 | 88 | ||||||||||||
5位 | 仙台 | 89 | ||||||||||||
6位 | 上野 | 93 | ||||||||||||
乗降客の減少数ワースト6は、上記の通りである。減少率は、2015年の乗降客数÷1999年の乗降客数で算出した。1位は柏、82%。減少数も2位だった。2位は御徒町、83%、減少数4位。3位は関内、86%。4位は渋谷、88%、減少数は1位。5位は仙台、89%。6位上野、93%、減少数は4位だった。 | ||||||||||||||
10 主な駅の現状 | ||||||||||||||
順位 | 駅名 | 乗降客数 | 全国順位 | 順位 | 駅名 | 乗降客数 | 全国順位 | |||||||
1位 | 新宿 | 76.0万 | 1位 | 28位 | 町田 | 11.2万 | 36位 | |||||||
2位 | 池袋 | 55.7万 | 2位 | 31位 | 目黒 | 10.8万 | 39位 | |||||||
3位 | 東京 | 43.5万 | 3位 | 36位 | 千葉 | 10.4万 | 44位 | |||||||
4位 | 横浜 | 41.1万 | 5位 | 41位 | 大船 | 9.8万 | 49位 | |||||||
5位 | 渋谷 | 37.2万 | 6位 | 47位 | 赤羽 | 9.2万 | 58位 | |||||||
6位 | 品川 | 36.1万 | 7位 | 48位 | 浦和 | 8.7万 | 59位 | |||||||
7位 | 新橋 | 26.6万 | 8位 | 51位 | 仙台 | 8.5万 | 62位 | |||||||
8位 | 大宮 | 25.0万 | 9位 | 54位 | 川口 | 8.2万 | 65位 | |||||||
9位 | 秋葉原 | 24.4万 | 10位 | 65位 | 桜木町 | 6.8万 | 78位 | |||||||
10位 | 北千住 | 21.0万 | 12位 | 69位 | 橋本 | 6.4万 | 82位 | |||||||
11位 | 川崎 | 20.8万 | 13位 | 72位 | 新横浜 | 6.1万 | 57位 | |||||||
13位 | 上野 | 18.2万 | 16位 | 77位 | 市川 | 6.0万 | 93位 | |||||||
15位 | 立川 | 16.4万 | 18位 | 85位 | 茅ヶ崎 | 5.5万 | 102位 | |||||||
21位 | 吉祥寺 | 14.1万 | 25位 | 91位 | 国立 | 5.3万 | 108位 | |||||||
23位 | 船橋 | 13.7万 | 27位 | 99位 | 田端 | 4.6万 | 120位 | |||||||
JR東日本の主な駅の乗降客数は上記の通りである。東日本10位までの駅は、全国でも実に9駅がベストテンに入っている。ちなみに4位は大阪駅、42.9万人である。首都圏以外では、51位に仙台が入っている。 | ||||||||||||||
12.まとめ | |||||||||||||
①JR東日本の乗降客数ベスト3が新宿、池袋、渋谷から、新宿、池袋、東京に変わったこと。渋谷は東横線が副都心線と相互乗り入れをした結果、山手線との乗り換えが不便になったため、減少したと考えられる。逆に東京は、東京は「上野東京ライン」「北陸新幹線」の開通が増加に結びついたと考えられる。 ②東京の3大駅の1つと言われ、北の玄関口と言われた上野は、13位と乗降客が減少した。新幹線駅があるものの、東京に始発が移され、常磐線特急も品川始発になったことが減少の要因と考えられる。逆に東京6大駅の1つ品川は、新幹線駅の設置により増加した。将来リニアが開通すれば、さらに増加が見込まれる。 ③都外では、横浜(4位)、大宮(8位)、船橋(20位)がそれぞれの県で1位を誇り、ターミナル駅として周辺地域の乗客を集め、乗降客数が増加している。似たような傾向として、多摩の立川も多摩地区1位の乗客数を誇り、増加している。 ④都内でさほど目立っていなかった山手線の秋葉原、大崎が新線の開通などにより、乗降客数が増加した。 ⑤郊外の武蔵小杉、舞浜、武蔵浦和、海浜幕張は、周辺地域の増加や交通機関の便利さにより、乗降客数が増加した。 ⑥山手線の駅がベストテンに7駅入り、ベスト50では19駅が占めた。いかに過密であるか実証された。 ⑦中央線の駅もベスト50に12駅入り、乗降客の多いことを示した。 ⑧新宿、池袋、渋谷、東京、横浜、品川、大宮など大型ターミナル駅は、交通の利便さもあり、乗降客がさらに増加している。 |
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乗降客数ナンバーワンの駅はどこだ
東京に住み、毎日電車通勤をしていると、朝のラッシュアワーに遭遇したり、帰宅時も混んで座れないことがある。利用している橋本駅(神奈川)でもJR横浜線と京王線の連絡路は朝夕帯状に人の列が続き混雑している。なぜこんなに乗客が多いのかと疑問に思うことすらある。そこで、駅の乗客数に関心を持ち、どこの駅の乗客数が多いのか、どこの駅がナンバーワンなのか調べてみることにした。また、地元の橋本駅もどのくらいなのかということ、乗降客数の多い駅の傾向等も知りたくなった。
そこで、次のような順序で調べてみることにした。
1 JR乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数
2 私鉄乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数(会社線別)
3 地下鉄乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客(会社線別)
4 JR、私鉄、地下鉄の乗降客数の比較と傾向
5 JR、私鉄、地下鉄駅総合のベスト50(会社別)の乗降客数と主な駅の乗降客数
6 ターミナル駅の乗降客数ベスト30
7 結果から分かったこと
1 JR乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数
順位 駅名 乗車人数 所属 |
順位 駅名 乗車人数 所属 |
1 新 宿 751,018 東京 2 池 袋 550,350 東京 3 東 京 509,262 東京 4 大 阪 429,519 大阪 5 横 浜 406,594 神奈川 6 渋 谷 378、539 東京 7 品 川 366,661 東京 8 新 橋 254,945 東京 9 大 宮 245,479 埼玉 10 秋葉原 240,327 東京 |
26 船 橋 136,575 千葉 27 恵比寿 133,553 東京 28 五反田 132,524 東京 29 京 橋 130,931 大阪 30 西船橋 130,814 千葉 31 博 多 130,081 福岡 32 新大阪 123,910 大阪 33 柏 121,061 千葉 34 三 宮 120,763 兵庫 35 武蔵小杉 115,262 神奈川 |
11 京 都 229,413 京都 12 北千住 203,428 東京 13 高田馬場 201,513 東京 14 名古屋 199,119 愛知 15 川 崎 197,010 神奈川 16 上 野 181,880 東京 17 有楽町 167,365 東京 18 立 川 160,411 東京 19 浜松町 155,784 東京 20 田 町 144,433 東京 |
36 町 田 110,543 東京 37 戸 塚 109,988 神奈川 38 国分寺 108,819 東京 39 目 黒 106,538 東京 40 藤 沢 106,254 神奈川 41 千 葉 105,812 千葉 42 御茶ノ水 104,737 東京 43 津田沼 104,082 千葉 44 錦糸町 103,522 東京 45 日暮里 102,817 東京 |
21 大 崎 143,397 東京 22 蒲 田 139,728 東京 23 吉祥寺 139,282 東京 24 天王寺 139,138 大阪 25 中 野 138,467 東京 |
46 大井町 100,403 東京 47 松 戸 99,418 千葉 48 神 田 97,589 東京 49 西日暮里 97,268 東京 50 大 船 97,118 神奈川 |
※資料は2013年度版
JR乗降客数ベスト50によると、1位新宿75万、2位池袋55万、3位東京50万とベスト3を東京が独占した。新宿や池袋は私鉄・地下鉄のターミナル駅で乗り換えも多いため、上位を占めた。同じような渋谷は以前は新宿、池袋と肩を並べていたが、6位に後退した。乗り換えのアクセスが悪いのが影響したようだ。4位は、西の大都市の大阪42万、もし新幹線が大阪に通っていたと仮定すると、32位新大阪を入れると、池袋を抜き2位となる。5位横浜40万、南関東の中心駅である。7位品川、新幹線駅もでき、活気づいている。将来リニアが通れば、上位に入ることが見込まれる。8位新橋、サラリーマンの駅として知られている。9位大宮、新幹線とJR線の分岐点で埼玉の中心駅である。10位秋葉原、電気とアニメの街、最近はつくばエキスプレスの客も乗り込み、急上昇している。以上ベストテンで、そのうち7駅が東京の駅で占めた。
11位以下の注目駅は、11位京都、世界一の観光地、新幹線の乗客は多いが、通勤客はさほど多くない。14位名古屋、中部の中心駅、やはり京都と同様に新幹線客は多いが、通勤客はさほど多くない。16位上野、乗客が増えている東京の駅の中で後退している。以前は、東京のビック3は、東京、新宿、上野だったが、北の玄関が上野から東京に移行する中、後退した。18位立川、東京多摩地区の中心駅である。24位天王寺、29位京橋と大阪勢が続いている。26位船橋、千葉一の乗客数である。千葉は、30位西船橋、33位柏、41位千葉、43位津田沼、47位松戸と6駅ランクインし、神奈川の6駅と並んでいる。31位は九州の大都市福岡の博多、30位西船橋より少ないとは意外であった。34位三宮は神戸の中心駅である。
50駅を都道府県別に分けると、東京29、神奈川・千葉6、大阪4、埼玉・愛知・京都・兵庫・福岡1となり、半分以上を東京が占めている。その中でも山手線は19で、いかに山手線の乗客が多いことが分かる。多摩地区も4駅と健闘。他県では神奈川、大阪はある程度予想していたが、千葉が6も入っていることは意外で、ライバル埼玉(1駅)に差をつけた。他線とつながっていない単独駅では20位田町が最高であった。
次に乗降客数ベスト51位以下から400位までに入った主な駅は次の通りである。
順位 駅名 乗車人数 所属 |
順位 駅名 乗車人数 所属 |
52 札 幌 93,152 北海道 62 浦 和 84,230 埼玉 63 仙 台 83,540 宮城 69 舞 浜 76,495 千葉 70 広 島 72,928 広島 83 橋 本 62,755 神奈川 85 岡 山 62,278 岡山 91 静 岡 59,501 静岡 134 分倍河原 39,069 東京 135 新 潟 38,427 新潟 145 宇都宮 36,176 栃木 166 岐 阜 31,539 岐阜 177 高 崎 29,468 群馬 181 水 戸 29,040 茨城 |
187 草 津 28,315 滋賀 237 長 野 21,409 長野 246 金 沢 20,785 石川 251 鹿児島中央 20,448 鹿児島 263 和歌山 19,656 和歌山 278 盛 岡 18,440 岩手 283 郡 山 17,931 福島 293 大 分 17,596 大分 296 奈 良 17,469 奈良 300 府中本町 17,138 東京 320 富 山 15,967 富山 373 熊 本 12,774 熊本 392 秋 田 11,346 秋田 394 山 形 11,221 山形 |
主な駅では、各都道府県の1位とそれと比較する首都圏の駅を取り上げた。北の大都市札幌は52位、東北の仙台は63位で浦和よりも少なかった。広島は70位で、デイズニーランドの最寄り駅舞浜より少なかった。デイズニーの客が多いと考えるのか、広島が少ないと考えるか。自分が毎日利用する橋本は83位で、85位の岡山よりも上回った。91位は東海の静岡、135位上越新幹線の終点新潟は、分倍河原よりも少ないのが意外だった。北関東の3県は、145位宇都宮、177位高崎、181位水戸だった。中部勢では、166位岐阜、237位長野、246位金沢、320位富山だった。近畿勢では、187位草津、263位和歌山、296位奈良だった。ここでは、東海道本線の草津が大都市近郊で私鉄の連絡がない分、JRの利用客が多く上位に入った。九州勢は、251位鹿児島中央、293位大分、373位熊本だった。東北勢は、278位盛岡、283位郡山、392位秋田、394位山形だった。これらの表から分かることは、首都圏や近畿圏等大都市の駅が地方都市の主要駅よりも乗降客が多いということである。最後にベスト400駅に入らなかった県は、青森、福井、山梨、三重、鳥取、島根、山口、香川、愛媛、徳島、高知、佐賀、長崎、宮崎である。
2 私鉄駅乗降客ベスト50と主な駅の乗降客
順位 駅 名 乗車人数 会社名 |
順位 駅 名 乗車人数 会社名 |
1 渋 谷 1,108,543 東急 2 新 宿 730,849 京王13 3 梅 田 523,189 阪急13 4 新 宿 494,184 小田急13 5 池 袋 478,545 西武 6 池 袋 472,132 東武 7 北千住 437,156 東武 8 横 浜 424,631 相鉄13 9 横 浜 348,661 東急 10 渋 谷 336,957 京王13 |
26 新 宿 172,326 西武 27 泉岳寺 168,009 京急 13 28 梅 田 165,977 阪神 13 29 和光市 164,062 東武 30 藤 沢 160,538 小田急13 31 登 戸 160,413 小田急13 32 阿倍野橋 159,075 近鉄 12 33 蒲 田 157,601 東急 34 金 山 156,516 名鉄 13 35 朝霞台 153,680 東武 |
11 横 浜 313,608 京急13 12 町 田 292,779 小田急13 13 高田馬場 289,810 西武 14 名古屋 282,818 名鉄13 15 品 川 261,780 京急13 16 目 黒 251,530 東急 17 なんば 248,965 南海13 18代々木上原 240,639 小田急13 19 武蔵小杉 208,711 東急 20 溝の口 199,068 東急 |
36 鶴 橋 153,580 近鉄 12 37 自由が丘 149,775 東急 38 本厚木 147,004 小田急13 39 上大岡 143,226 京急 13 40 新越谷 143,125 東武 41 吉祥寺 139,679 京王 13 42 柏 138,478 東武 43 長津田 137,652 東急 44 大井町 137,052 東急 45 海老名 136,619 小田急13 |
21 押 上 195,147 京成 22 日 吉 194,102 東急 23 中目黒 187,998 東急 24 横 浜 183,469 みなと13 25 京 橋 176,422 京阪 13 |
46 菊 名 134,179 東急 47 あざみ野 133,283 東急 48 難 波 133,858 近鉄12 49 大 宮 131,710 東武 50 福 岡 129,898 西鉄13 |
※会社名の右の数は、調査年度13は2013年 空白は2014年調査。
1位は東急渋谷、100万人越えはこの1駅だけである。但し、この数は東横線と田園都市線の2線を合わせた乗降客数である。しかし、この東急渋谷1位は、後の東急駅の乗降客数に勢いを示すこととなる。2位は京王新宿、京王本線と相模原線両線の乗降客を集めている。3位は関西の雄阪急梅田、何といっても京都線、宝塚線、神戸線の3複線が集まっている。9本の線路と10のホームは圧巻。4位は小田急新宿、小田原本線、江ノ島線の乗降客が集まっている。5位は西武池袋、6位は東武池袋、双方47万で僅差である。同じターミナル駅のライバルである。7位は東武北千住、初の山手線外の駅で、東武伊勢崎線の乗客を集めている。8位は相鉄横浜、9位は東急横浜、11位に京急横浜と続いている。24位みなとみらい線横浜とベスト30以内に横浜が4駅入っている。10位は京王渋谷、井の頭線の乗客を集めている。ベストテンを地域別にみると、東京7、神奈川2、大阪1でやはり東京が圧倒し、駅では渋谷・新宿・池袋・横浜が2、梅田、北千住1である。会社別では、東急・京王・東武2、阪急・小田急・西武・相鉄1で、相鉄が大手の名鉄、南海、近鉄、京成の1位の駅よりも上回った。
11位以下の各会社1位は、11位京急横浜、14位名鉄名古屋、17位南海なんば、21位京成押上、24位みなとみらい横浜、25位京阪京橋、28位阪神梅田、50位西鉄福岡。意外な健闘は、29位東武和光市、大阪の中心地阪神梅田とほとんど差がない。35位東武朝霞台、大都市34位名鉄金山と36位近鉄鶴橋と肩を並べている。40位東武新越谷も41位京王吉祥寺を上回っている。47位東急あざみ野も48位近鉄難波、50位西鉄福岡を上回っている。都府県別では、東京21、神奈川15、大阪6、埼玉4、愛知2、千葉・福岡1で、首都圏が8割を占め、近畿圏1割、その他1割である。そのうち東京、神奈川で7割を占めている。東京は元より神奈川、埼玉が急増している。会社別では、東急13、小田急・東武7、京急4、京王・西武・近鉄3、名鉄2、京成・相鉄・阪急・南海・京阪・阪神・西鉄・みなとみらい1で東急の乗降客数が多いことが分かる。続いて、小田急・東武で次に京急が続く。これらのことから、私鉄は、東京を中心にした首都圏の乗降客数が圧倒していることが分かる。続いて近畿圏、中京圏と続いている。
次に51位以下の主だった私鉄乗降客数は下記の通りである。
順位 駅 名 乗車人数 会社名 年代 |
順位 駅 名 乗車人数 会社名 年代 |
56 秋葉原 124,280 つくば 13 60 中百舌鳥 119,784 泉北高 13 64 大 崎 116,082 臨高 13 68 三 宮 113,367 阪急 13 72 浜松町 108,077 東モノ 13 73 スカイツリー107,663 東武 75 松 戸 106,224 新京成13 76 西船橋 105,142 東葉 12 77 淀屋橋 104,146 京阪 13 79 名古屋 102,687 近鉄 12 |
151 元町中華街 60,394 みなと13 152 三 宮 60,337 神新交12 153 新木場 60,211 臨高 13 180 甲子園 53,474 阪神 13 181 浅 草 53,190 東武 14 182 大阪難波 53,170 阪神 13 191 奈 良 51,147 近鉄 12 206川西能勢口 48,250 能勢 13 209 新神戸 48,016 北神急12 230 祇園四条 44,570 京阪 13 |
90 千里中央 91,240 北阪急 13 91 橋 本 91,060 京王 13 95 府 中 86,933 京王 13 100京 都 80,732 近鉄 12 107羽田空港 78,171 京急 13 124十 三 70,572 阪急 13 145新 橋 62,805 ゆりか 13 |
233 大 宮 44,105 Nシャ13 252 日暮里 40,841 舎人 13 269 立川北 38,247 多モノ13 297 岐 阜 35,447 名鉄 13 308 千里中央 34,821 阪モノ13 331 千葉N 33,132 北総 12 332 新杉田 33,080 横新交 13 |
※年代は、調査した年度を表す。13は2013年度のこと。無は2014年度。
51位以下の主な私鉄駅は、各会社の乗降客数1位、大都市の有名駅、行楽地の駅などをとりあげた。新興著しいのは、56位秋葉原、60位中百舌鳥、64位大崎でいずれも比較的新しい路線の駅である。逆に大都市の有名駅で低かったのが、77位淀屋橋、79位近鉄名古屋、100位近鉄京都、124位十三、181位浅草、182位阪神大阪難波であった。行楽地では、73位スカイツリー、151位元町中華街、180位甲子園で、健闘している。特にスカイツリーは急増している。また、モノレールや新交通システムも健闘している。72位東京モノレール浜松町、145位ゆりかもめ新橋、233位ニューシャトル大宮、252位舎人ライナー日暮里、269位多摩モノレール立川北、308位大阪モノレール千里中央,332位横浜新交通システム新杉田と続いている。自分が毎日通勤で使っている京王線、91位橋本、95位府中は100位以内で、近鉄京都や阪急十三、東武浅草よりも多いのは驚きであった。
次に、会社線は通っている私鉄駅の乗降客数を合わせると、次のようになる。
順位 駅 名 乗車人数 会社名 |
1位は渋谷、東急2線、京王井の頭線が乗り入れていて、144万人を突破している。2位は新宿、小田急、京王、西武の3線が乗り入れて、約140万人、西武がやや離れているため、渋谷に遅れをとった。3位は横浜、東急、相鉄、京急、みらいの4線が乗り入れていて、127万。東京の3位独占を阻んだ。4位は池袋、東武、西武の2線が乗り入れていて、95万、東京山手のターミナル駅の存在は大きい。5位は大阪梅田、阪急、阪神の2線が乗り入れ約69万。大阪私鉄の中心駅である。6位は北千住、東武とつくばエキスプレスの2線が乗り入れて52万、つくば関係の乗客が増加している。 |
1 渋 谷 1,445,500 東急 京王 2 新 宿 1,397,359 京王 小田急 西武 3 横 浜 1,270,389 東急 相鉄 京急 みらい 4 池 袋 950,677 東武 西武 5 梅 田 689,166 阪急 阪神 6 北千住 520,676 東武 つくば 7 難 波 436,013 南海 近鉄 阪神 8 名古屋 385,505 名鉄 近鉄 9 町 田 292,779 小田急 10 高田馬場 289,810 西武 |
|
11 三 宮 273,628 阪急 阪神 神新交 12 品 川 261,780 京急 13 目 黒 251,530 東急 14 海老名 250,621 小田急 相鉄 15 代々木上原 240,639 小田急 16 下北沢 239,892 小田急 京王 17 大 和 227,686 小田急 相鉄 18 中百舌鳥 214,654 南海 泉北高 19 武蔵小杉 208,711 東急 20 中央林間 199,629 小田急 東急 |
7位は大阪難波、南海、近鉄、阪神の3線が乗り入れ43万、大阪ミナミの中心駅である。8位は名古屋、名鉄、近鉄が乗り入れ38万、中京地区の中心駅である。9位は町田、小田急単独でベストテン入り、多摩地区町田の発展を感じさせる数である。10位は高田馬場、ここも西武単独でベストテンに入った。11位神戸三宮、阪急、阪神、神戸新交通の3線が乗り入れている。以下12位品川、13位目黒と続き、13位海老名、17位大和、18位中百舌鳥、20位中央林間と大都市郊外の駅の増加も目立つ。
ベスト20を都府県別に分けると、東京9、神奈川5、大阪4、愛知・兵庫1である。会社別だと、小田急7、東急5、京王・西武・相鉄・阪神3、京急・東武・阪急・近鉄2、南海・名鉄・つくばエキスプレス・みなとみらい・泉北高速鉄道・神戸新交通システム1である。これらのことから、関西の私鉄が充実しているものの、乗降客数では首都圏が圧倒している。
3 地下鉄乗降客数ベスト50と主な駅の乗降客数
地下鉄乗降客数ベスト50は、次ページの通りである。1位は半蔵門線の渋谷73万、田園都市線の乗り入れがあるので、この数字になった。2位は池袋52万、丸ノ内線・有楽町線・副都心線の3線が通っている。3位は意外や綾瀬43万、常磐線の乗り入れがこの数になっている。4位は大阪梅田43万、さすがに大阪の中心駅、御堂筋線が通る。5位は名古屋35万、東山線と桜通線の2線が通る。6位は大阪なんば33万、ミナミの中心駅、御堂筋線、千日前線、四ツ橋線の3線が通る。7位は日比谷線の北千住29万、8位は東京のオフィス街大手町28万、東西線・千代田線・半蔵門線の3線が通る。9位は千代田線の北千住28万、10位は千葉の西船橋27万、東西線が東葉高速鉄道に乗り入れている。11位以下では、ベストテンに入っていなかった新宿が11位都営新宿線、16位丸ノ内線、50位大江戸線と入ってくる。都営2線を合わせると40万に達し、5位に相当する
順位 駅 名 乗車人数 会社名 |
順位 駅 名 乗車人数 会社名 |
1 渋谷(半蔵門)731,184 メトロ 2 池 袋 523,834 メトロ 3 綾 瀬 435,564 メトロ 4 梅 田 430,526 大阪 5 名古屋 359,498 名古屋 6 なんば 331,982 大阪 7 北千住(日比)291,466 メトロ 8 大手町 288,037 メトロ 9 北千住(千代)283,962 メトロ 10 西船橋 279,770 メトロ |
26 三 田 188,732 都営 27 東 京 181,208 メトロ 28 泉岳寺 184,794 都営 29 豊 洲 175,147 メトロ 30 心斎橋 174,858 大阪 31 飯田橋 173,224 メトロ 32 和光市 169,056 メトロ 33 さっぽろ 168,808 札幌 34 日本橋 165,326 メトロ 35 表参道 163,137 メトロ |
11 新宿(新線) 266,869 都営 12 神保町 253,676 都営 13 天王寺 249,579 大阪 14 銀 座 245,300 メトロ 15 新 橋 228,743 メトロ 16 新 宿 227,366 メトロ 17 栄 222,822 名古屋 18 淀屋橋 213,150 大阪 19 渋谷(銀座) 212,136 メトロ 20 本 町 212,130 大阪 |
36 西日暮里 162,852 メトロ 37 有楽町 158,809 メトロ 38 東梅田 157,025 大阪 39 小竹向原 154,779 メトロ 40 九段下 153,622 メトロ 41 金 山 152,189 名古屋 42 大 通 148,714 札幌 43 押 上 147,642 メトロ 44 中 野 143,802 メトロ 45国会議事堂前 141,487 メトロ |
21 大 門 212,062 都営 22 上 野 211,539 メトロ 23 中目黒 209,158 メトロ 24 押 上 200,129 都営 25 高田馬場 189,308 メトロ |
46 霞ケ関 140,241 メトロ 47 博 多 136,595 福岡 48 横 浜 134,131 横浜 49 新宿三丁目 133,613 メトロ 50 新宿(江戸)133,075 都営 |
東京の有名な駅として、14位銀座、22位上野、27位東京、34位日本橋が入る。しかし、有名駅としては意外と下位だった。大阪では、13位天王寺、18位淀屋橋、30位心斎橋、38位東梅田が入る。名古屋では、17位栄、41位金山が入る。札幌では、33位さっぽろ、42位大通が入る。その他では、47位博多、48位横浜が入る。京都、神戸、仙台の地下鉄は、50位以内にランクインされなかった。ランクイン50位以内の都道府県別では、東京34、大阪7、愛知3、北海道2、福岡・神奈川・千葉・埼玉1である。会社別では、東京メトロ29、東京都交通局7、大阪市営7、名古屋市交通局3、札幌市交通局2、福岡市交通局・横浜交通局1である。地下鉄でも東京の乗降客数が圧倒している。
次に51位以下の主だった駅は、下表の通りである。まず各社の1位は、神戸市交通局は55位三
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
宮12万、西神・山手線、海岸線の2線が通る。 京都市交通局では、61位京都11万、烏丸線が通る。仙台市交通局では、115位仙台7万で、2015年12月には新線が開通する。2位は、福岡は54位天神、京都は85位四条、横浜は90位戸塚である。
|
54 天 神 130,001 福岡 55 三 宮 123,460 神戸 61 京 都 113,359 京都 75 浅 草 100,236 メトロ 85 四 条 91,123 京都 90 戸 塚 86,948 横浜 115 仙 台 74,632 仙台 197 都庁前 42,291 都営 |
会社別ではなく地下鉄駅乗降客数20万人以上は、下表の通りである。
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
この表と地下鉄ベスト50との違いは、東京の駅で渋谷や北千住のように同じ東京メトロでも別々に分かれていたり、新宿や大手町のようにメトロと都営地下鉄の2社が入っている場合、これらの乗降客数を足したものである。大阪や名古屋等は、ベスト50の人数と変わらない。 1位は渋谷94万、半蔵門線と銀座線の合計である。2位は新宿62万、丸の内線のメトロと都営新宿線・大江戸線を合計した。ベスト50では、新宿は11位だったが、2位に上がった。それに、都営の方が乗客数は多かった。3位は、北千住57万、千代田線と日比谷線の合計である。しかも池袋を上回ったことは特筆される。4位は池袋52万、5位綾瀬43万とベスト50と比べてそれぞれ2ランク下げた。東京以外では6位に梅田(大阪)が入った。7位は大手町37万でメトロと都営を合わせて9万も増えた。8位は名古屋35万、 9位は押上34万、メトロと都営を合わせて、10ランクアップ。10位は古書の街神保町34万、メトロと都営を合わせてベストテン入りした。 11位以下では、メトロと都営を合わせた12位新橋、14位日本橋、16位九段下、19位六本木、21位市ヶ谷が20万以上を越えている。東京以外では、11位なんば(大阪)、15位天王寺(大阪)20位栄(名古屋)22位淀屋橋・23位本町(大阪)と大阪と名古屋の駅が健闘している。都道府県別では、東京18、大阪5、愛 |
1 渋 谷 943,320 メトロ 2 新 宿 627,310 メトロ 都 3 北千住 575,428 メトロ 4 池 袋 523,834 メトロ 5 綾 瀬 435,564 メトロ 6 梅 田 430,526 大阪 7 大手町 374,301 メトロ 都 8 名古屋 359,498 名古屋 9 押 上 347,771 メトロ 都 10 神保町 344,443 メトロ 都 |
|
11 なんば 331,982 大阪 12 新 橋 313,860 メトロ 都 13 西船橋 279,770 メトロ 14 日本橋 250,159 メトロ 都 15 天王寺 249,579 大阪 16 九段下 246,280 メトロ 都 17 銀 座 245,300 メトロ 18 代々木上原 240 メトロ 19 六本木 229,911 メトロ 都 20 栄 222,822 名古屋 |
|
21 市ヶ谷 218,514 メトロ 都 22 淀屋橋 213,150 大阪 23 本 町 212,130 大阪 24 大 門 212,062 都 25 上 野 211,539 メトロ 26 中目黒 209,158 メトロ |
知2、千葉である。会社別では、東京メトロ18,東京都交通局10,大阪市交通局5,名古屋市交通局2となった。
4 乗降客数JR・私鉄・地下鉄の比較(駅乗降客数200位まで)
①順位による比較
順位 |
JR駅 |
私鉄駅 |
地下鉄駅 |
1位 10位 25位 50位 75位 100位 125位 150位 175位 200 位 |
新宿 751,018 秋葉原 240,327 中野 138,467 大船 97,118 神戸 70,579 辻堂 56,134 鎌倉 42,841 武蔵新城 34,101 高尾 30,284 西九条 25,486 |
東急渋谷 1108,543 京王渋谷 336,957 みなと横浜 183,469 西鉄福岡 129,898 新京成松戸 106,224 大泉学園 83,628 鶴川 69,511 堺東 60,461 上福岡 54,731 京急蒲田 49,477 |
渋谷 731,184 西船橋 279,770 高田馬場 189,308 都 新宿 133,075 浅草 100,236 東銀座 81,457 水天宮前 69,663 浅草橋 56,585 白山 47,689 センター北 41,400 |
順位による比較では、1位は私鉄で唯一100万を突破し、JRと地下鉄を大きく差をつけた。10位でも私鉄、20位は私鉄と地下鉄がほぼ同数で双方は125位まで同じような傾向で進む。しかし、JRは50位で2桁となり、以下200位まで差をつけられている。しかも125位の人数では私鉄と地下鉄200位の人数を下回っている。私鉄と地下鉄は175位あたりから私鉄が上回る。 ②乗車人数の駅の数による比較
②乗車人数のよる駅数による比較 乗車人数 |
JR |
私鉄 |
地下鉄 |
・40万人以上 ・20万人以上~40万人未満 ・15万人以上~20万人未満 ・10万人以上~15万人未満 8万人以上~10万人未満 6万人以上~8万人未満 4万人以上~6万人未満 4万人未満 |
5 8 6 27 20 22 41 71 |
8 11 17 61 24 50 29 0 |
4 20 17 34 27 38 60 0 |
乗車人数による駅数の比較では、15万人以上の駅数で、地下鉄と私鉄は変わりないが、JRはすでに少なくなっている。次に15万人未満を比較すると、私鉄は10万人以上から15万人未満にピークがきている。地下鉄は4万人以上から6万未満がピークである。そして、JRは4万人未満がピークになっていて、全体的に私鉄が乗降客数が多く、以下地下鉄、JRの順になる。
5 総合乗降客数ベスト50(会社別) ※ 私=私鉄 地=地下鉄
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
順位 駅名 乗車人数 会社名 |
1 渋 谷 1,108,543 私東急 2 渋 谷 943,320 地メトロ 3 新 宿 751,018 JR 4 新 宿 730,849 私京王 5 北千住 575,428 地メトロ 6 池 袋 550,350 JR 7 池 袋 523,834 地メトロ 8 梅 田 523,189 私阪急 9 東 京 509,262 JR 10 新 宿 494,184 私小田急 |
26 横 浜 313,608 私京急 27 町 田 292,779 私小田急 28 高田馬場 289,810 私西武 29 大手町 288,037 地メトロ 30 名古屋 282,818 私名鉄 31 西船橋 279,770 地メトロ 32 品 川 261,780 私京急 33 新 橋 254,945 JR 34 神保町 253,676 地 都営 35 目 黒 251,530 私東急 |
11 池 袋 478,545 私西武 12 池 袋 472,132 私東武 13 北千住 437,156 私東武 14 綾 瀬 435,564 地メトロ 15 梅 田 430,526 地 大阪 16 大 阪 429,519 JR 17 横 浜 424,631 私相鉄 18 横 浜 406,594 JR 19 新 宿 399,944 地 都営 20 渋 谷 378,539 JR |
36 天王寺 249,579 地 大阪 37 なんば 248,965 私南海 38 大 宮 245,479 JR 39 銀 座 245,300 地メトロ 40代々木上原 240,639 私小田急 41 秋葉原 240,327 JR 42 京 都 229,413 JR 43 新 橋 228,743 地メトロ 44 栄 222,822 地名古屋 45 淀屋橋 213,150 地 大阪 |
21 品 川 366,661 JR 22 名古屋 359,498 地名古屋 23 横 浜 348,681 私東急 24 渋 谷 336,957 私京王 25 なんば 331,962 地 大阪 |
46 本 町 212,130 地 大阪 47 大 門 212,062 地 都営 48 上 野 211,539 地メトロ 49 中目黒 209,158 地メトロ 50 武蔵小杉 208,711 私 東急 |
総合乗降客ベスト50の結果、会社別ということで、同じ駅名がいくつも登場する。1位東急渋谷110万で、唯一100万を超えている。2位も地下鉄東京メトロ渋谷94万、しかも渋谷は、20位にJR渋谷、24位に京王渋谷と4駅ランクインされている。3位JR新宿75万、4位も京王新宿73万、新宿も10位小田急新宿、19位地下鉄都営新宿と4駅ランキングしている。5位は下町の地下鉄メトロ北千住57万、池袋を上回る人数であった。13位にもJR北千住が入っている。6位はJR池袋55万、7位も地下鉄メトロ池袋52万、池袋も11位西武池袋、12位東武池袋の4駅がランクインしている。ターミナル駅で集計すると、渋谷、新宿、池袋の熾烈なトップ争いになりそうだ。8位は、西日本の代表として、阪急梅田52万が入った。梅田も15位地下鉄梅田、隣接するJR大阪が16位に入っている。9位はJR東京50万、東京はJRを中心に全鉄道の中心である。地下鉄は通っているが、私鉄が通っていないので、上位入りできなかった。
11位以下では、14位地下鉄メトロ綾瀬43万、常磐線と相互乗り入れの数も含んでいるため、この数になった。それにしても意外だった。17位相鉄横浜42万、18位にもJR横浜、23位にも東急横浜、26位にも京急横浜と4駅がランクインしたが、地下鉄は入らなかった。21位JR品川36万、京急品川も32位に入っている。22位地下鉄名古屋35万、30位には名鉄名古屋も入っているが、JRと近鉄はランクインされなかった。25位地下鉄なんば33万、大阪ミナミの中心、37位にも南海なんばが入っている。難波と漢字で駅名を示す近鉄と阪神はランクインされていなかった。都会の駅では、29位地下鉄メトロ大手町、33位JR新橋、42位にも地下鉄新橋が入る。38位地下鉄メトロ銀座、41位JR秋葉原、47位地下鉄都営大門、48位地下鉄メトロ上野あたりか。近郊では、27位小田急町田、38位大宮、50位武蔵小杉がランクインした。また相互乗り入れで増加しているのが、31位地下鉄メトロ西船橋、35位東急目黒、40位小田急代々木上原、49位東急中目黒である。最後に東京以外では、36位JR天王寺、45位地下鉄淀屋橋、46位地下鉄本町の大阪勢と42位JR京都、44位地下鉄名古屋栄もランクインした。
都府県別では、東京31、大阪8、神奈川5、愛知3、京都・埼玉・千葉1である。会社別では、JR11、東京メトロ10、大阪市交通局5、東急4、小田急・東京都交通局3、京王・西武・東武・京急・名古屋市交通局2、阪急・相鉄・名鉄・南海1となった。
6 ターミナル駅ベスト30
次にターミナル駅別の乗降客数のベスト30をまとめてみた。
順位 ターミナル駅名 乗車人数 鉄道名 |
1 新 宿 2,775,687 JR メトロ 都営 京王 小田急 西武 2 渋 谷 2,767,359 JR メトロ 東急 京王 3 池 袋 2,024,861 JR メトロ 西武 東武 4 横 浜 1,811,114 JR 横浜市 東急 相鉄 京急 みらい 5 大阪・梅田 1,549,211 JR 大阪市 阪急 阪神 6 北千住 1,299,532 JR メトロ 東武 つくば 7 名古屋 944,122 JR 名古屋市 名鉄 近鉄 8なんば・難波 794,309 JR 大阪市 南海 近鉄 阪神 9 東 京 690,470 JR メトロ 10 高田馬場 680,631 JR メトロ 西武 |
11 新 橋 631,610 JR メトロ 都営 ゆりかもめ 12 品 川 628,441 JR 京急 13 天王寺・阿部野橋547,792 JR 大阪市 近鉄 14 押 上 542,918 メトロ 都営 京成 15 浜松町 527,722 JR 東京モノレール |
順位 ターミナル駅名 乗車人数 鉄道名 |
16 三 宮 517,851 JR 神戸市 阪急 阪神 神新交通 17 西船橋 515,726 JR メトロ 京成 18 秋葉原 487,163 JR メトロ つくば 19 目 黒 461,066 JR メトロ 都営 東急 20 綾 瀬 450,875 JR メトロ |
21 上 野 436,782 JR メトロ 京成 22 京 都 423,504 JR 京都市 近鉄 23 大 宮 421,294 JR 東武 ニューシャトル 24 町 田 403,322 JR 小田急 25 大手町 374,301 メトロ 都営 26 金 山 370,409 JR 名古屋市 名鉄 27 飯田橋 355,616 JR メトロ 都営 28 神保町 344,443, メトロ 都営 29 武蔵小杉 323,973 JR 東急 30 京 橋 307,353 JR 京阪 博 多 266,676 JR 福岡市 札 幌 261,960 JR 札幌市 仙 台 158,172 JR 仙台市 |
ターミナル駅ごとに乗降客数を集計して調べたところ、予想通り東京の渋谷、新宿、池袋の3駅がトップ争いし、200万を越えた。1位は僅差で新宿277万、JR山手線、中央線、東京メトロ丸ノ内線、都営新宿線、都営大江戸線、小田急線、京王線、西武新宿線と8路線が通る。2位は渋谷276万、差は1万、JR山手線、埼京線、東京メトロ半蔵門線、銀座線、副都心線、東急東横線、東急田園都市線、京王井之頭線の8路線が通る。3位は池袋202万、やや新宿や渋谷に差をつけられたが、ビックターミナルには変わりはない。JR山手線、埼京線、東京メトロ丸ノ内線、有楽町線、副都心線、東武東上線、西武池袋線の7路線が通る。4位は南関東の中心横浜181万、JR東海道線、根岸線、横須賀線、横浜市交通局、東急東横線、相鉄線、京急本線、みなとみらい線の8路線が通る。5位は関西の大阪・梅田154万、JR大阪環状線、東海道線、大阪市交通局御堂筋線、阪急京都線、宝塚線、神戸線、阪神本線の7路線が通る。6位は北千住129万、JR常磐線、東武伊勢崎線、東京メトロ日比谷線、千代田線、つくばエキスプレスの5路線が通る。7位は東海の名古屋94万、JR東海道新幹線、東海道線、中央線、名古屋市交通局東山線、桜通線、名鉄本線、近鉄名古屋線の7路線が通る。8位は大阪ミナミの中心なんば・難波79万、JR関西本線、大阪市交通局御堂筋線、千日前線、四ツ葉線、南海、近鉄、阪神の7路線を通る。9位は日本の鉄道の中心東京69万、東海道新幹線、山手線、東海道本線、東北本線、中央線、総武線、京葉線、東京メトロ丸ノ内線の8路線が通る。10位は高田馬場68万、山手線、東京メトロ東西線、西武新宿線が通る。
11位以下では、11位新橋、12位品川、15位浜松町、18位秋葉原、19位目黒と山手線の駅が続く。21位には東京の北の玄関上野が登場する。徐々に東北や上越、北陸方面の役割が東京に移り、上野の存在は小さくなっている。東京以外では、13位に天王寺・阿倍野橋、16位に神戸の三宮、17位西船橋、22位京都、23位大宮、26位名古屋の金山、30位大阪の京橋が入る。JR線が通らない駅では、14位押上、25位大手町がランクインした。また、多摩地区では、町田が立川、吉祥寺をおさえて、24位に入った。参考に地方の博多、札幌、仙台の乗降客数も記録した。ターミナル駅ベスト30の都府県別は、東京19、大阪4、愛知2、神奈川・兵庫・千葉・京都・埼玉1となった。会社別では、JR27でほとんどのターミナルにJRが関係している。東京メトロ16、東京都交通局7、東急・近鉄4、大阪市交通局・東武・西武・京成・阪神3、名古屋市交通局・京王・小田急・阪急・名鉄・京急・つくばエキスプレス2、あとは横浜市交通局・神戸市交通局・相鉄・みなとみらい・南海・京阪・京都市交通局・ニューシャトル・東京ゆりかもめ・神戸新交通システム1となった。
7 すべての結果から分かったこと
①JRの駅の結果から地方の主要都市よりも大都市の中小駅の乗降客数が多いこと。また、首都圏、近畿圏、中京圏の順で乗降客は多く、大都市に人口が集中していることが分かる。
②首都圏、近畿圏、中京圏の主要3地区では、特に東京を中心とした首都圏が圧倒的に乗降客が
多い。
③JR、私鉄、地下鉄の比較では、JRの駅よりも私鉄や地下鉄の駅の乗降客が多い。理由として、 私鉄や地下鉄は大都市の人口密度の多い地域やオフィス街を結んでいるからである。特に、地下鉄 の乗降客が多く、意外だった。
④大都市の駅に乗降客が多いことから、利用者のほとんどが通勤客で、旅行者は少ない。
⑤ターミナル駅では、新宿、渋谷、池袋がビック3で、そのあとに北千住、東京、品川が続いている。 東京以外では、横浜、大阪・梅田、なんば(難波)、名古屋も大都市のターミナル駅として機能している。また、ターミナル駅の中心はJR駅である。
⑥資料の中で、会社が異なる2本の路線をつなぐ駅では、相互乗り入れをしているため、その路線の 乗客も含むため、乗降客数が多くなっていた。
⑦以上ことから、大都市では、JR、私鉄、地下鉄共に乗客が多いため、朝夕ラッシュになっている 要因が分かった。また、鉄道会社では、ラッシュを解消するため、車両を増やしたり、本数を増やして努力していることも理解できた。